コメヒシバを調べる
7月19日(木)
日陰の植え込みにコメヒシバが目に付く。メヒシバに比べると、一回り小さく、か細い感じがする。「しかしこれはどうなのかな」と迷う場合も出てくる。そこで、もっと正確に知ろうと文献を調べたり、実物を見たりした。
コメヒシバ
保育社の植物図鑑
稈は基部長く、横に這い、節で枝分かれし、上部は立ち上がる。葉は長皮針形、鞘は 無毛または有 毛。
牧野植物図鑑
茎は繊細、帯紫色で長く地下を這い、各節から発根斜上する。皮針状線形。質は薄 く、無毛、深緑 色、小型で丸み
を帯びる。下方は鞘となり、鞘口付近に長い毛が疎生する。
杉本検索図鑑
葉鞘と葉身は無毛
資料
下のほうの茎は紫色を帯びていて、節で曲がる。葉鞘に疎らに長い毛がある。その他の点は各図鑑の指摘とほぼ一致する。牧野図鑑の「鞘口付近に長い毛が疎生する」に注目したい。また、杉本検索図鑑には葉鞘と葉身に毛があるものとして、アラゲコメヒシバが出ている。
メヒシバは下部の葉鞘に長い毛が密生しているので、注意してみるときわどいものでも区別がつきそうだ。
記 平成24年7月19日(木)