公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヒメムカシヨモギとアレチノギク

713日(金)
 
 今日は気温が上がってきた。前日雨が降ったので、蒸し暑い。風があるので少しはいいが、これで風がなかったら、家の中に居られない。
 
 浦島公園へ出てみた。この暑さでは熱中症にかかる危険があることもあり、子供の姿は見ることが出来ない。先日調べたエノコログサの特徴を頭に入れ、エノコログサらしいものについて確認した。「葉の付け根の耳に当たるところに赤褐色のはんてんがある、葉が堅い」11つ当たってみた。穂が出ていれば、この予想は的中した。穂が出ていないものについても、「エノコログサ」と思えることが分かってきた。よく見ると、その株の別のところから穂が出ていた。花壇の中はどっちを向いてもエノコログサばかりだ。ほとんど背丈が低く、穂が真っすぐに伸びている。よく穂の先が傾いているというが、今見られるのは早い時期のせいかそういうものはない。エノコログサを追いかけていると、穂が紫色をしているものがあった。ムラサキエノコロだろうか。この葉の付け根の耳にも、斑点がある。京急側の道路に面したところに背丈の高いエノコログサがあった。この葉の付け根の耳にも間違いなく斑点がある。
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ムラサキエノコロ
 
 芝生の中にホウコグサが咲いていた。よく見かける花だが、今年はあまり見ていない。気がつくと、近くに何本かが見つかった。同じ目で見ていると、チチコグサモドキがいっぱいある。ホウコグサの敵ではない。
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                             ホウコグサ                                             チチコグサモドキ
 
 ヒメムカシヨモギの芽生えをたくさん見ることが出来る。「よくぞこんなに」と思えるほど出ている。これとセイタカアワダチソウは空き地や花壇を二分するように個体数が多い。ヒメムカシヨモギのそばに、葉の細いヒメムカシヨモギ(資料A)と思われるものがあった。この二つについて葉の違いを調べた。
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中央…ヒメムカシヨモギ  両端…資料A
 
 ヒメムカシヨモギ
 葉の縁に鋸歯があり、毛が密生している。
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 ヒメムカシヨモギ
 
 葉の細いヒメムカシヨモギ…資料A
 鋸歯は不明、葉の根元にわずかに毛がある。
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資料A
 
 資料Aは何だろうか。ヒメムカシヨモギの仲間だろうか、それともアレチノギク?疑問を解決しようとしていると、アレチノギクがあった。こちらは花が咲いているので間違いない。そこで、資料Aの葉とアレチノギクの葉を比べてみた。両方とも葉の付け根に同じような毛がある。見た目は違うが、ほぼ似ている。「ホソバムカシヨモギ」というのがあったので、「もしかしたら」と調べてみた。すると、ホソバムカシヨモギは山地の乾いた草地や河原などに生える(保育社植物図鑑)とあり、どうもはっきりしない。「ケナシヒメムカシヨモギ」もある。資料の葉の付け根にはわずかであるが毛がある。どうも違うらしい。予想としてはアレチノギクになるだろうと思うが、今後の様子を見守りたい。
 
記  平成24713日(金)