エノコログサ・メヒシバ・コメヒシバの識別
7月11日(水)
花壇にエノコログサがたくさん生えている。背丈の高いもの低いものいろいろ混ざっている。エノコログサに混ざって、まだ花は咲いていないがメヒシバと思われるものが混ざっている。穂が出てきて小花が咲けば、一目瞭然に区別がつくが、穂が出ていない小さな芽生えの段階で、区別は出来ないだろうか。エノコログサの芽生えとメヒシバと思われるものを比較してみた。
たくさん見られるエノコログサ
葉は堅い。表裏とも無毛。葉形は基からやや上が広く、先へ行くに従い次第に細くなる。基は平らに開くか、少し丸みを帯び、茎を包み葉鞘となっている。花茎の包み方はY字型になっており、口元は完全に閉じていない。また花茎につくところは丸形をし、紫がかっている。葉鞘の口は無毛だが、重なり合うところに短い毛が少し見られる。
メヒシバ
葉は軟らかい。葉形は基より上の部分のほうが広い。葉鞘の口、葉鞘の背面に長い毛が目に付く。葉鞘には縦に筋模様が入っている。葉の両面に微毛がある。いかにも丈夫そうに見える。
何度も比べてみていると、何とか識別できそうになってきた。葉の形、毛の有無に注意を払い、近くのものについて自分なりに識別してみた。すると、穂が出ているコメヒシバが見つかった。コメヒシバの葉を見ると、エノコログサによく似ている。どこが違うのか、再度調べた。
コメヒシバ
葉は軟らかい。葉形はエノコログサにそっくりである。丸形をし、花茎につくが、紫がかっていない。葉鞘の口、葉鞘にも毛は見られない。葉の表に短い毛が少し見られる。裏は無毛。
エノコログサ、メヒシバ、コメヒシバについて何とか識別出来そうになったと思ったら、メヒシバにスズメガヤが似ていることが頭に浮かんできた。葉鞘の口、葉鞘にも毛があることでは共通している。どこが違うのだろうか。また、課題が出てきた。
記 平成23年7月11日(水)