公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

樹木の果実 クスノキ、イヌマキ、トベラ、マテバシイ、スダジイ、ウバメガシ、シラカシ、クヌギ、エゴノキ

76日(金)
 
 岸根公園へ行ってみた。花を終えた樹木に次から次へと果実を結び始めている。どんな果実が出来ているか写真を撮った。
 粉吹雪のように小花が舞い散ったクスノキの赤い枝先に緑色の堅そうな果実がなっている。ぽつんと小粒であった緑色の粒が今ではこんなに大きくなっている。直径は1cmを越えていると思う。拡大すると、表面に点状のものが現れているのがわかる。「赤い枝と緑の果実」見事な絵になっている。
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クスノキの果実 
 
 イヌマキを見たら緑色の粒が見えた。どうも果実らしい。この花を見ようと何度も観察したが、見ることが出来なかった。そのうちにこのように果実らしきものが出来てしまった。拡大してみると、確かに果実といえる。イヌマキの果実は少々変わっている。円筒状の花托というものがあり、その先に球状の果実がある。この果実の中に種子が入っている。果実より花托の方がずっと大きい。ここは時間がたつと赤みを帯びてきて甘くなり、食べることが出来るという。鳥は花托と一緒に果実を食べるという。花托がおとりになっているらしい。
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イヌマキの果実
 
 少し角ばった緑色の果実がある。葉はシャリンバイによく似ている。でも、シャリンバイよりきれいな緑色をしていて、果実もこんなに大きい。シャリンバイでないことは明らかである。これはトベラの果実になる。今年は、この花も見損なっている。
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トベラの果実
 
 マテバシイの果実がこんなに大きくなった。この果実は昨年の雌花から出来たものという。よく見ると今年の花のついた枝は、果実の先にある枝になっている。確かに今年の花ではないということが分かる。果実は3分の2ぐらい殻斗から外へ出ている。
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 スダジイマテバシイの果実も昨年の花ということだ。マテバシイと同じように1年古い枝に果実が実っている。こちらの果実は殻斗で完全に覆われていることが写真から確認で来る。
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スダジイの果実 
 
 ウバメガシはこの公園に何本もある。ところが果実はなかなか見つからない。花が終わっているので、果実の時期に入っているはずと思う。何本か見た後、何とか果実に辿りついた。うまく写真に撮ろうとするが、光のあたり加減か、どうもうまくいかない。これも2年目に熟すという。
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ウバメガシの果実
 
 シラカシの花は5月ごろ咲くということで、注意してみていたが、とうとう見ることが出来なかった。葉がぎっしりついているので、どこに咲いたのか全然確認できなかった。来年はもっときめ細かく観察しなければと思っている。今日見ると、枝先に小さな粒状のものが見えた。もしかしたら果実かもしれないと思い、カメラを覗いてみた。確かに果実である。「シラカシは今年の花が果実になる」ということだ。枝先に見られることはそのことを示している。果実の先が覗いているぐらいで、ほとんどが殻斗に納まっている。
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シラカシの果実 
 
 クヌギの果実が見つかった。丸い球形に近いが、頂上がやや平らになっている。拡大してみると表面をうろこ状のものが覆っていることがわかる。
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クヌギの果実
 
 エゴノキの果実は枝から出た長い柄の先に下がっている。大分膨らんでおり、帽子をかぶっているように見える。
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エゴノキの果実 
 
 
  記  平成2475日(木)