公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

刈られても生き延びる雑草 ヘクソカズラ

7月4日(水)
 
 浦島公園は草刈り機で一掃され、雑草類はめっきり目立たなくなってしまった。しかしよく見ると、このような厳しい環境の中でも必死に生きようとしている雑草類の姿を見ることが出来る。それを追って視ることにした。
 ハルジョオンのロゼットが見える。この辺りでは既に1度花の咲いている姿が見られた。そこに遅く芽生えたものだろうか。隣では背丈が小さいながらも花をつけている。人の力が加わり、地上部が刈られても地下では次の芽生えの準備が行われているという。掘り返されて地表近くに出された種子は、すぐに発芽し成長をはじめるという。生命の力強さは素晴らしい。
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ハルジョオンのロゼット
 
 エノコログサ、これは時期のものだ。いつもならたくさん見ることが出来るのだが、今年は少ない。少ないだけではなく、やや背丈も低く思える。花茎は真っすぐに伸びている。節で曲がっているかと思ったが、曲がっていない。葉について昨年確認した(平成23年9月3日)「縁に一部波がある表裏とも無毛。葉舌は不明」を再確認してみた。ほぼ間違いなく同様のことが分かった。
 
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             葉表                           葉裏
 
 イヌムギはいつもなら株をなし、背丈の高い花穂を見ることが出来るのだが、今年はこんなに小さい。それでも立派に花を咲かせている。同情したくなるような気がしてくる。ネズミムギ、ホソムギも同じ状況になっている。
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             イヌムギ                          ホソムギ
 
 つる性の植物は強い。このヘクソカズラはシャリンバイを覆いつくしている。このままだと、下のシャリンバイは枯れてしまうだろう。しかし、次の草刈りの時にはあっけなく刈り取られてしまう運命にあることは間違いない。そろそろ花をつける時期に来ているが。花を咲かせることが出来るかどうか見続けようと思う。
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  記  平成2474日(水)