吉野のサクラ 中千本
4月25日(水)
ケーブルカーを降りたところ(下千本になるか?)
サクラの本場といわれる吉野桜を見に出かけた。サクラの花見の起源の吉野である。日程が少し遅くなったこともあり、ソメイヨシノは半ばあきらめていた。下千本から続くサクラの山はどんなものなのか一目見ておきたかった。この地は江戸時代からのサクラの名所といわれている。だれもが1度行きたくなるところである。
上で体力を使うことが予想されるので、ケーブルかーで下千本まで上った。1本の道が山の上まで続いている。ケーブルカーを降りると、そこはたくさんの人でごった返していた。こんな狭い道なのに時々車が通る。都会の繁華街並みの混雑さである。サクラはどこにあるのか、道の両側は店で囲まれているので見ることも出来ない。人の後に続き進む。
サクラの下の店
人がまばらになったころ、サクラの存在が分かってきた。予想通りソメイヨシノの最盛期は過ぎてはいるが、花は残っている。よく見ると、最盛期のものもある。「これが吉野のサクラか」としみじみ見つめた。
金峯山寺が小高いところに見えてきた。大きな建物である。「さくらのシンホニー」とか何とかの催しものが行われていたようだ。ここの西側の方に人が集まっている。どうも、ここからサクラが見えるらしい。そんな予感がした。人につられて行って見ると、たくさんの人が見るだけのものがあった。サクラを見下ろせる絶景な場所であった。
金峯山寺も西側下
金峯山寺を出ると左側は一面のサクラになっていた。「これでもか」といわんばかりのサクラで山全体が覆われていた。どこへ目を向けても、サクラ、サクラである。遠くの向こうの山まで続いている。写真を撮るが、遠いのでよく焦点が合わない。この景色は、写真に収めるものではなく、目で見て頭の中に焼き付けておくものだ。いわば、頭の中に写真をとるということになる。この辺が中千本らしい。
記 平成24年4月18日(水)