仁和寺 御室桜
4月22日(日)
原谷園のシダレヤナギの素晴らしさの余韻が残ったまま、坂を下り仁和寺へ向かった。日向に出ると暑さを感じる。カーブを曲がり、日陰に入るとまだ少し寒い。そんなことを繰り返しながら進むと、山の斜面に紫色のツツジがちらっ、ちらっと見える。ミツバツツジというらしい。花の少ない林ではこの紫色がよく目に付く。
中門を入ると左手に御室ザクラの園があった。1696年の伽藍再建の折りに植えられたもので、江戸時代からの風景だという。このサクラの樹がそんなに長い年月を経ているとはとても考えられない。接ぎ木をしてきたクローンではないのだろうか。でも、疑ってみてもしょうがない。そのせいか見ていると偉大さ、重みが伝わってくるような気がする。「匂いがする」という声が聞こえた。パンフレットを見ると匂いのことが書かれている。鼻を近づけて確認してみた。サクラはどのサクラでもにおいがあるが。御室ザクラもいい感じのするにおいがある。
御室ザクラ
御室ザクラ
ほとんどの人が見ないタンポポ
塔をバックにした写真がパンフレットにある。みんなそのスポットに来るとシャッターを切っている。人が多いので、誰かの頭が入ってしまう。人が空いた瞬間を狙ってシャッターを切るが、画面がずれて再度挑戦することになる。なかなかうまくいかないものだ。
御室の園を一巡すると、人が散らばり空間が出来た。境内を見渡すことが出来る。境内の中心はやはり五重塔である。多くの人がいろいろなデッサンを描き撮影している。塔の裏手に、いくつものミツバツツジが赤紫色に咲いている。3mぐらいの見事なものがあったので撮影した。最後に、塔の前の見事なシダレザクラを撮影した。御室ザクラに圧倒されていたが、よく見るとヤマザクラも結構咲いていた。
鐘楼前のシダレザクラ
記 平成24年4月17日(火)