公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

浦島小学校 横藪の樹木

31日(金)
 
 日陰にはまだ雪が残っていたが、外は暖かくなっていた。「立町みはらし公園」のウメの様子を見て、浦島小学校のそばの藪へ行ってみた。ここへ来るのは何十年ぶりだろうか。大分変わっていた。しかし、西側の藪は残されており、昔の面影があった。小さいときはここにどんな樹木があるかなど全く関心がなかった。大きな樹木は恐らく昔のものだろうと思える。 
 
  小学校側から見るここの景色は懐かしい。ほとんど変わっていない。手前に道があるが、昔は道がなく。藪が続いていた。
 たくさん見られる落葉した樹木は何だろうか。一見ケヤキに見える。しかし、ちょっと違うようだ。幹に白色がかっかた縦じまが見られる。ケヤキにはこのような模様は見られない。幹から出た若い枝を見ると、緑色をしている。もしかしたら「アオギリ」かもしれない。葉が出てきたとき確認してみようと思う。 
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 この葉をたくさんつけた樹木を見たとき、名前がすぐに出てこなかった。よく見ると新芽がつぼみのように大きく膨らんでいる。ツバキと思い通り過ごしてしまった。考えながら歩いた。「本当にツバキでいいのだろうか」もう一度戻ってみた。葉を見ると鋸歯がない。これはツバキではない。では、何か。思い当たるのは「タブノキ」。タブノキにしてはどうも葉が大きすぎる。新芽をよく見た。これはつぼみではない。何時か見たタブノキの新芽に似ている。やや大きくなっているだけだ。幹を見ると、黄色味を帯びている。依然見たのはこんなに黄色くはなかった。昨日読んだ本には「空気が汚れていると幹は黒味がかるという」ことが載っていた。すると、やはりタブノキになるといえる。 
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             葉の表                         葉の裏
 
 藪を北側から見た。以前は北へずっと奥まで藪は続いており、この辺りは藪の中だった。左にヤマモモ、右にアラカシが見える。ヤマモモは斜面の下から伸びて頭を出している。葉をたくさんつけており、下は薄暗くなっている。アラカシはこれを見たとき、シラカシと見違えてしまう。一瞬シラカシと思うが、すんなり認められないところがある。葉が少々大きめである。概観はそっくりで、違いは分かりにくい。アラカシ葉の裏の灰白色に艶があり、ロウを塗ったように見える。 
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左にヤマモモ、右にアラカシ
 
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     アラカシの葉:表      アラカシの葉:裏         アラカシの幹
 
 藪の入り口に見られたものです。葉を見ると菱形をしている。この形で樹木を検索するとなかなか該当するものが出てこなかった。そこで、「ひょっとしたらつる性かも」と思い引いてみると、似たものが出てきました。「キヅタ」葉がぜんぜん違うと思いましたが、先へ進むと葉の形にはいろいろな変形があると出ていた。資料に似たものもあった。恐らくキヅタになると思う。 
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 キヅタ

 これも藪の入り口にあったものです。主脈と1対の長い葉脈が目に付く。大きい葉で、最初はアオキかと思った。しかし、この葉には鋸歯がない。そうなると、アオキではなくなり、ヤブニッケイになる。
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ヤブニッケイ 
 
 ここには、コナラとシラカシの老木もありました。シラカシは撮影しませんでした。
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 コナラ
 
記  平成24年3月1日(金)