公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

寒さの中を生きる草花

1月18日(水)
 
 寒さで外へ出るのが億劫になるような時季になってきた。公園でもこの寒さでは花を見ることは期待できない。そう思うと、よけい外へ出たくなくなる。
 寒さの中を生きる草花の生き方を知るには、今の時期が一番適している。そんな彼らの生き方を学ぼうと外へ出てみた。公園へ行くと、案の定人はほとんど出ていなかった。
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アジサイの現在の姿
 
 入り口にあるハクチョウゲは先日まで少し花をつけていたが、今では葉のつやも落ち、この寒さで花は1つもつけていなかった。寒さには堪えられないのだろう。春咲く花は、花が終わるとすぐに次の年の花芽をつくり始めるというが、長い間花をつけていたハクチョウゲはその準備をいつするのだろうか。今年の花芽はもう出来たのだろうか。
 サクラの新芽を見た。サクラの新芽は先が尖っている。立春を過ぎた頃に新芽の中におしべやめしべが伸びてくるという。いまこの蕾の中で花を作る準備がされていると思うと、生命の不思議さを感じる。
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            ハクチョウゲ                    サクラの新芽
 
 ドウダンツツジは先端の新芽が赤みを帯びてきて、他のものより幾分大きくなっている気がする。
 先日咲き始めたレンギョウの様子を見に行ったが、ほとんど変化が見られない。それだけでなく、先日の花がそのまま咲いているようだった。「花の命は短い」といわれるが、レンギョウの花は長持ちするのだろうか。観察を続けようと思う。
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          ドウダンツツジ                        レンギョウ
 
 シャリンバイはこの寒さの中でも花をつけている。この花は実を熟すこと、新芽をつくること、花を咲かせることの3つを同時にしているように思える。生きの長い花に思える。
 花の少ない時季にユキヤナギの花の数が増えていた。葉は枯れているのに花は咲き出している。いち早く出来た花芽が咲き出したと考えられる。
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            シャリンバイ                         ユキヤナギ
 
 公園を管理する人が植木を入れ替えている。また、芝生を剥がし、はびこっていた雑草を根こそぎ剥がしたりして、次の準備に入っている。暮れに芽を吹いた草花の新芽もこの寒さで休息しているようだ。小さな葉が凍えて縮こまっている。公園は長い冬休みに入ったようだ。その中で、セイヨウタンポポ、ノボロギク、ノゲシは1年中咲くというが、本当にその通りだ。いまはポツリポツリだが、花が絶えることがない。
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        植木の入れ替え準備                   凍えている小さな葉
 
記  平成24年1月18日(水)