氷沢市民の森
11月1日(火)
ここから最初の休憩所のいっしんどう広場へ向かい、氷沢市民の森へ行くことにした。いっしんどう広場の案内板を見ると、予定していたコースの間違いに気がついた。そこで、今まで来た道を少し戻った。瀬上池から登ってきた道を通り過ぎ、氷沢市民の森へ行く道に出会った。一時、道に迷ったが、これで何とか最終地点へ到達できそうだ。
いっしんどう広場へ通じる林道
鬱蒼とする茂みの中を下っていくと、10分ぐらいで、湿地帯が見えてきた。あそこが氷沢市民の森かもしれない。足早に下りていくと、間違いなかった。ここへ来るのは20年ぶりかもしれない。以前とは大分様子が違っているように見えた。いや、記憶が不明慮かも知れない。水面が深くなり、湿地帯が減り、オオバコなどの雑草が多くなった気がする。木造の渡木もしっかりしたものになっている。
崖には野菊(ヨメナ?)が沢山咲いていた。水の多いところにはミゾソバが沢山群がっていた。このミゾソバに出会うのも久しぶりだった。湿地と斜面の境にはいろいろな植物が見られそうだ。目に付いたのはヤブマオに似た植物だった。でも、葉が小さく、花のつきが違っている。葉の上半分の独特な鋸歯はヤブマオに似ている。よく調べたら「アオミズ」に近いことが分かってきた。
ヨメナ?
ミゾソバ アオミズ?
山道を下りきると、アスファルトの農道へ出た。暗かった林道から急に前が開け、明るくなった。明るい太陽の日差しを受け進むと両脇の畑にコスモスが植えられていた。赤、ピンク、白と混ざり、目を楽しませてくれた。右側に「はばな休憩所」という案内板があったので、ちょっと寄ってみることにした。
畑のコスモス
階段を折り、橋を渡り右方向へ足を運んだが、「はばな休憩所」は姿を見せなかった。高速道路のガードまで来てしまった。道を間違えたらしい。「戻ろう」と決め、今進んできた道を戻り始めた。
来るときは目標に気をとられ、周りをよく見ていなかったので、左がわの道沿いにせせらぎが流れていたのに気がつかなかった。夏にはホタルが出現する場所と説明があった。直線状に続くわずかな道だが、風情がある。ひと昔前は、いまの街中でもこのような風情を感じさせるところがあった。いまは皆無になってしまっている。このような景色に出会うと、「今までの町造りって、何だったの?」と疑問が沸く。
林道とせせらぎ
再びコスモスの農道に出た。ここからはバス停に向かって進むだけである。平凡な農道だが、両側のコスモスが心を癒してくれる。草花の偉大さが分かる。この辺も観光を呼ぼうとしているのか、名所になりそうだ。右側には小さな牧場があった。新しいらしく、駐車場は整備されているが、管理人はいないようだった。
心を癒してくれるコスモス
港南台駅から始まり、氷沢まで、1日の行程が終わった。秋晴れのすがすがしい1日だった。久しぶりに深い森林浴をし、鋭気を養うことが出来た。木々を追い、草花の名前を調べ、新しいもの、知らないものを追いかけることは好奇心をかき立ててくれる。歩くことで、体力もつく。機会があったら、また挑戦したいと思っている。
完
記 平成23年11月1日(火)