瀬上市民の森
11月1日(火)
風もなく暖かい秋の日です。外に出ると何となく空気がおいしく感じられる。このような日は、野山等をハイキングするのがいい。家にこもっているよりずっと健康にいい。思いつき、ばったり出かけてみることにした。行き先は春に行った円海山方面にした。春とは幾分様子が違っていることを描いて出かけた。
コスモス畑
港南台駅から歩くこと10数分、消防署のわきに栄高校の立て看板があった。「栄高校」ってあったけ、疑問を抱きながら進んだ。「ああそうか、上郷高校の名前が変わったのか」納得できた。
野菊の花 トウネズミモチ
農道に入り始めた。春はこの辺りから桜が見事に咲いていた。いまはその景色はなく、寂しい限りである。坂を進んでいくと、ぽつんぽつんとセイヨウタンポポが咲いている。気のせいか真夏時より色が鮮やかに見える。葉がみずみずしい緑色に変わっていることもある。少し進むと、道の左右に野菊の花が見えてきた。ヨメナ、ユウガギク、ノコンギクなどの名前が浮かんできた。最近、秋の林の近くを歩くことがなく、このような野菊に会うのは久しぶりなので懐かしい。昔、よく見たものですが、詳しく観察していなかったので、今ではどれがどれだか区別があいまいになっている。今日は、すこしでも違いが分かるようにしたいと思う。
花の時期を終え、枯れかかっているアザミが咲いていた。夏ごろ町の中に咲くアザミは「ノアザミ」としているが、これもその1つと思える。でも、少し山の方にあるから、もしかしたらと思い写真に収めた。山道はいろいろな木々が現れてくるので目を楽しませてくれる。
ミズヒキが現れてきた。既に、夏に咲き始め、目新しくはないが、街中ではなかなか見ることができない。また、こんなに沢山咲いている光景はない。山道を歩く人の特権かもしれない。花期のシーズンは終わっているが、鮮明な赤色の中にチラッと光る白色のコントラストが実にいい。祝い袋にかけられるミズヒキの謂れが想像できる。
ミズヒキに混じってチヂミザサが見える。チヂミザサは色の着いた花びらを持っているわけでもなく、目立たないので、うっかりすると見過ごしてしまう「ササ」の名前がついているように葉だけを見ると竹の仲間の「ササ」にそっくりだ。葉の縁に「チヂミ」があるところが特徴になる。花というか穂というか、花軸に毛のようなものが密集している。奇妙に見える植物である。
アザミ ミズヒキ チヂミザサ
瀬上市民の森に入ってまもなくすると、いっしんどう広場へ出た。休憩用のベンチでは数人の人が休んでいた。ここにある案内板を見て、ここからのコースを考え、まだ行ったことのない瀬上池のコースを進むことにした。
瀬上市民の森に入る
本道を右に曲がり、山の斜面を下り始めた。木々が鬱蒼と茂っている。階段は人が一人通るのがやっとの幅である。しかし、階段を外れて歩くわけには行かない。森林には、青い実をつけたものがところどころにあるくらいで、花らしきものは目に付かない。下草は少ない。この青い実はヤブミョウガらしい。右にスギの木、左にヒノキの木が真っ直ぐに、高く樹立している。樹下には日光はほとんど届かない状態になっている。今日は、暖かいが、少し気温が下がっていたら、ここはセーター1枚ぐらい着ないと、この時期は寒さを感じると思う。ほとんど人とすれ違うこともなく、平地に出た。
山の斜面を下りる ヤブミョウガ
平地が見える 平地に出る
続く
記 平成23年11月1日(火)