鉢の中の植物
10月31日(月)
季節は冬へ向かっていますが、日だまりに置かれた植木鉢やプランターには早くも春の音が聞こえてきています。
スズメノカタビラが花をつけています。
背丈5cm、花肢3cm、小穂3mm、葉は線形・幅2mm・長さ4cm・先は細くなって閉じている。葉の基は葉鞘となり、葉舌は1~2mmの薄い膜になっている。
小さな芽生えはかわいらしく、新鮮さ、みずみずしさを感じさせてくれます。新緑が鮮やかです。
全体写真 葉舌
小穂 根
タネツケバナが芽生えてきました。いや芽生えるそばから結実しています。先のほうでは次の花が準備されているように見えます。
背丈10cm・横に這う、葉は倒披針形・互生・長さ2.5cm・深裂・先端の葉は大きく、幅1cm、7つぐらいに切れ込みが入る・葉柄1cm・葉柄の基は褐色がかる。根生葉らしきものはない。
細く、横に這うので弱弱しく感じますが、他のものが出現する前に出て生きる知恵には感心させられます。
植木鉢で 全体写真
小さなアメリカフウロの芽生えが見えます。
背丈6cm、葉は扇形・半径7mm、茎の下部は赤みを帯びている。根元で分枝しています。下のほうの葉はまだ切れ込みなどが深く入っていないので、このままでは名前を断定することは難しいです。一方その上の葉になると、小さいながらもアメリカフウロの特徴を示すようになっています。
植木鉢で 全体写真
1つの植木鉢の中にもいろいろな植物を見ることができます。スズメノカタビラ、タネツケバナ、アメリカフウロについて細かく観察しましたが、この他にオニタビラコ、カタバミ、ノゲシも見ることができます。 鉢の大部分を占めているのはオニタビラコです。どの植木鉢やプランターを見ても、オニタビラコは他を圧倒しています。公園の植え込みや空き地、道端ではこれほどオニタビラコを見ることは有りません。この繁殖力には驚かされます。根元から抜いても抜いても反抗するように芽生えてきます。
記 平成23年10月31日(月)