公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

台風の爪痕

923日(金)
 
 台風15号が大きな爪跡を残して去っていった。強風を伴い、大きな被害をもたらした。浦島公園の植物も例外ではなかった。台風後、どうなったか様子を見に行きました。
 
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グランドゴルフを楽しむ人 
 
 見事なピンクの花をつけたサルスベリやモモの木が根元から倒されていました。強風に耐えようとしたのだけど、しっかりと根付いていなかったため、負けてしまったようです。早めに立て直してあげれば、未だ大丈夫な状態です。
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           サルスベリ                          モモ
 
 一通り公園を見渡すと、雑草たちが刈られていました。人の手が再度加わりました。雑草は成長が早いので、どうしてもこのような運命をたどります。人の力に負けず、また芽を出してきてくれると思います。
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刈られた雑草たち
 
 ススキと思われたところです。2度目の刈り入れです。今年は花を咲かせることはできなくなりました。ススキは地上部が刈られても、地下の方はしっかりと生き続けます。すぐに芽を出してくるでしょう。来年は花を咲かせてあげたいものです。
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ススキと思われたところ
 
 きれいに咲いたネムノキの様子を見ると、すでに花は付いていませんでした。よくみるとサヤエンドウを大きくしたものがいくつかつり下がっていました。マメ科の果実であると判断できました。それにしても花の散るのが早いし、実をつけるのも早い。「こんなに早いものか」と驚きました。台風の影響があったのかもしれない。あの扇のようなピンクの花を思い出します。
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ネムノキの果実
 
 タブノキの下には、どんぐり(果実)の数が増えていました。どんぐりの丸みは、風が吹いた時に転がれるようにつくられたという人もいます。秋の深まりを感じさせます。
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 数を増すどんぐり(果実)
 
 カヤツリグサとエノコログサがぶつかっています。左側のカヤツリグサが押してきているような気がします。
 芝生の中にウラジロチチコグサが勢力を広げています。ロゼット状になり、場所を占有していきます。
イメージ 9イメージ 10   カヤツリグサとエノコログサの衝突                  ウラジロチチコグサ
 
 これはヒメムカシヨモギのロゼットに思われます。
 ひとの足が頻繁に入るところにコニシキソウが円形状に広がりを見せています。踏みつけられても、生きるように、背丈を高くしないで、地面を張っています。
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        ヒメムカシヨモギのロゼット                    コニシキソウ
 
 この辺は今回刈られませんでした。しかし、このまま存在していくことはできません。すぐに人の手が入ってくることと思います。
フェンス際で直立しているのはタチスズメノヒエ、右のほうで大きな株をつくっているのはシマスズメノヒエ、その間埋めているのはエノコログサとメヒシバ、中央にヒメジョオンが咲いています。右手前の縁石付近にコニシキソウが見られます。この光景がいつまで見られるだろうか。
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バッサリと刈られたセイタカアワダチソウが大分大きくなってきました。花を咲かせてあげたいものです。
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 ヒメジョオンの生き生きした姿が見られます。晩成のものが、少し気候が和らいだので、花をつけてきたものと思います。
 キンエノコロもそろそろ終わりの感じがしてきました。
イメージ 15イメージ 16           ヒメジョオン                       キンエノコロ 
 
 空き地では今沢山咲いているマルバアサガオが公園でも咲きました。
 暑い夏をピンクの彩りで飾ってくれたサルスベリも実を付けはじめました。例年になく長い間、鮮やかなピンクの花を楽しませてくれました。
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         マルバアサガオ                     サルスベリの果実
 
 ヘクソカズラアジサイに2重3重と絡みついています。この段階でも、つる植物の猛威の片鱗を感じさせています。
 イノコズチです。現在、花穂は短いが、この花穂が長く伸び始めると秋の深まりを感じさせます。そのうち大きく伸びてきます。
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       アジサイに絡むヘクソカズラ                    イノコズチ
 
 メヒシバがひしめいてここを占有しています。
 ハギの姿です。台風の通過でこのような状態になりました。回復し花を付けてくれるだろうか。
イメージ 21イメージ 22            メヒシバ                           ハギ
 
 エノコログサ、タチスズメノヒエがここを占有しています。人の手が入らず、いつまでもこの姿が続くことを願いたいものです。
 
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 記  平成23年9月23日(金)