公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

自然観察の森を歩く

相武隧道から横浜市自然観察の森に入る。            HOMEへイメージ 1
イメージ 2朝比奈の相武隧道脇から横浜市自然観察の森に入る。
いきなり急な階段が続く。
スギの大木が茂り、日陰の中はアオキが繁茂している。
アオキの枝先は新芽が大きくふくらみ新しい小葉が覗けて見える。
 
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林道を抜け、日が差すところに出ると周りには「アズマネザサ」が現れだした。
この「アズマネザサ」は篠竹といわれている。
これはキブシである。黄緑色をした新芽が垂れ下がっている。
3月中旬から4月にかけ、雑木林にこの姿が現れ、「ああ、春だ」と感ずるようになる。
寒さも遠ざかり、穏やかな暖かい気候になるとキブシの独特な姿が見えるようになる。
 
イメージ 5イメージ 6再び林道の木陰に入る。
足元には葉を大きく広げたシダがみられる。
所々に新芽を出しかけているものも見ることが出来る。
道を歩いていると、ツタが地面を一面に覆っているところがあった。
このツタの葉はまだ小さい。
日増しに大きくなり、繁茂していくと考えられる。
いずれ近くの樹木などにからみつき、上へと伸びていくことだろう。
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左に視野が開けてきた。遠方の景色を見て目を休める。
左は、横浜霊園、右は大きな団地が見える。恐らく上郷の団地だろう。
コナラの道を進む。
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イメージ 9「右と左の違いを見つけてください」こんな掲示があった。
どこが違うかよく見比べてみる。
「答えは何だろうか」想像しながら足を進める。
右にはスギの大木がある。左にはスギはない。
林道の両脇には、サクラ、コナラ、が連続している。
サクラの咲く頃は「今とは違って綺麗だろうなあ」と想像してみる。
コナラの大木がある。
コナラは成長がはやく、昔は燃料としての価値が高かったと言われている。
今ではあまり利用されていないようだ。
でも、こうやってここで見ると、雑木林を特徴づけている。イメージ 11
イメージ 12再び視野が開けてきた。
遠くに見えるのは磯子辺りと思える。
巨大な集合煙突が見える。先からは白い煙が上がっている。
石油コンビナートと思う。
日曜日というのに稼働しているのだろうか。
そう、思い出した。大地震の後ということで、燃料不足を補っているのだ。
フル生産をしているのだ。
植物や景色を求めて、山を歩いていると、別世界にいる錯覚に陥ってしまう。
広場に出た。一息している人、昼食をとっている人がいる。
遠方の景色を何枚か撮った。
コナラの木肌を見る。
ごつごつしていて、荒々しい。不規則の木片が剥がれそうに見える。
 
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再び林道にはいる。
ケヤキの大木がある。
右手に赤みを帯びた花が見える。
近くへ寄って確認した。やはり、ヤブツバキだ。
 
イメージ 15イメージ 26横浜横須賀道路が見えてきた。
地震の影響でガソリンが不足していると言うが、
高速道路はふだんと変わりなく沢山の車が勢いよく走っている。
釜利谷陸橋の手前に出た。
日当たりがいい場所に少しばかりの草花が咲いている。
これは何という名前なのだろうか。
茎から出た枝に3つに別れた葉がつき、またそれぞれが大きく3つに割れている。
「ヒメウズ」と思います。
花と思えるところは顎だと言います。
うす紫がかり、首を垂れているところが滑稽です。
大きく分かりやすい写真を撮りたいが、今使用しているカメラではこれが限界かも知れない。
 
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日だまりにシロバナタンポポが咲いていた。
シロバナタンポポ伊豆半島から関西方面に分布しているといわれている。
しかし、神奈川県の暖かいところでは、今頃の時期にたまに見ることが出来る。
この辺りでは珍しい花といる。
 
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 また、「ヒメオドリコソウ」がいたるところに見られた。
花が小さく目立たないが、こう沢山あるとその存在が確認出来る。
この花は、畑の雑草として沢山見ることが出来る
 
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釜利谷陸橋を渡り、高速道路沿いを進む。
右側に白いツバキが見えた。珍しいと思い、カメラに納めた。
イロハモミジ、マテバシイを見る。
 
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斜面の日当たりにはタチツボスミレが咲いている。
ハート形の丸みを帯びた葉を下に置き、
そこから短い花茎を立て、先端を水平に曲げている。
そして、その先端に横向きにうす紫色の花を付けている。
花が開くと、春の息吹が感じられる。
 
イメージ 27コブシかモクレンか?区別が難しい。
コブシは花びらが6枚、モクレンは9枚。
コブシの花はあっちこっち向いていて、小柄、付け根に葉が1枚。
モクレンは上を向いていて、大柄、付けに葉がない。
これから判断すると、「コブシ」のように見えます。
 
 
 
 
 
イメージ 28右に回り、シダの谷にはいる。
名前のように湿地帯の周りに沢山のシダが茂っている。
シダ類も区別がなかなか難しい。
オオイタチシダ、ヤマソテツ、リョウメンシダなどの掲示がされていた。
リョウメンシダは葉のオモテとウラが区別しづらいことから呼ばれている。
木道を進み、坂を上ると、金沢自然動物園へ出た
 
イメージ 29イメージ 30動物園は小さな子供を連れた家族で賑わっていた。
スズメやセキレイが時々近づいて来た。
カメラをむけ、画面を調整していると、どこかへ飛んでいってしまった。
動くものはカメラに納めにくいものだ。
金杉橋の手前を左に曲がる。
 
イメージ 31イメージ 32金沢自然動物園を出発し、金沢市民の森へ入る。
日の当たる斜面にタチツボスミレの群落が見られた。
坂道を進むと、明るくなり広場に出た。広場といってもここは市水道局の能見台高区配水池だ。
この水道搭は高いところに設置されているので、中区の方からも見ることが出来る。
ここから坂道を下って行く。
 
イメージ 33イメージ 34日陰に濃い紫色の小さな花を見つけた。
キランソウである。
葉が毛深く、花の濃い紫が特徴になる。
イメージ 49イメージ 50崖の縁にシャガが葉を延ばしている。
よく見ると花茎が伸びているではないか。
もう少しで咲きそうです。
 
イメージ 35イメージ 36シロダモの木があった。
葉を見たとき、中肋から3組の葉脈が出ており、裏側が灰色であるところが特徴になっている。
こんなところに道祖神がありました。いわれは分かりません。岩壁をくり抜き、つくってある。
 
イメージ 37イメージ 38さらに坂を下ると、サクラの広場に出ました。桜の花の咲くときは綺麗なところになりそうです。
次第に金沢文庫の駅が近づいてきた。
右手遠くに大きなマンションが見える。
泥亀町のマンションあたりかなあ。
 
イメージ 39イメージ 40カントウタンポポが咲いていました。
カントウタンポポは春に咲きます。1年中見られるセイヨウタンポポよりはいくぶん大きめに見えます。
左下に不動池が見えています。
 
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イメージ 43イメージ 42さらに進むと能見堂跡に到達しました。
ここには、明治のはじめ頃まで地蔵院(能見堂)があったそうです。
ここからの眺望は素晴らしかったことが伝えられています。
 
イメージ 45イメージ 46平地に下りました。
ここからは川沿いに金沢文庫へ向かいます。
 
イメージ 47イメージ 48この辺は綺麗に整備されました。
川は途中から蓋をされ、その上が歩道になっています。
京急の車庫に特殊な車両が見えます。
ここが今日の終着点金沢文庫駅です。
以前はもっと八景よりにありましたが、東寄りに出入り口が新設された。
確か何年か前はなかったと思います。