公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

衰退したジンチョウゲ

1224日(月)
 
  公園にはレンギョウ2か所に植えられている。写真は道路側の一角である。例年、暮れ頃の暖かい日に花を12輪見ることがあるが、今年は、公園へ行くことが少ないこともあり、まだ目にしていない。冬芽は枝に対生するようにぎっしりとついている。花の時期は、隙間なく黄色い花を咲かせるので、見事な景観をつくり出してくれる。
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 公園の南東の入口付近にジンチョウゲがある。植えられたころは、株数が多く、どれも生き生きとし、沢山の花をつけた。しかし、年々衰えてきて。今は僅か2株になってしまった。最近、近くにカエデなどが植えられ、ますます生き場が狭められているようだ。このまま衰退し、来年は生き延びられるか心配である。
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 葉を落としたカンヒザクラは、ひと回り小さくなったようで、寂しさを感じさせる。骨組みになり、精彩がなくなったが、よく見ると、枝先に冬芽が見え、生きている証が分かる。この姿から、厳しい環境にじっと耐えている忍耐強さが伝わってくる。冬芽は、未だ、小さいが、サクラの仲間では比較的大きい。大きさを測定したかったが、高くて、測定できなかった。
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 これは赤い花を咲かせるハナモモの樹である。公園に、当初植ハナモモの樹は紅白2本ずつ植えられたが、1本の白色のハナモモは台風で倒れてしまい、3本が残されている。この3本を見ると、いずれも枝が上へ向いていて、横への広がりがない。いろいろなハナモモの樹を見るが、この公園のハナモモの樹は特殊なのだろうか。
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ハナモモ

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ハナモモの冬芽
 
 ハナモモの隣にあるカリンの樹も枝が上へ向かって伸びている。前回見た時も驚いたが、今回も随分上へ伸びてきたと再び思った。背丈だけは、隣のマタバシイと変わらなくなってきている。冬芽を探してが、見当たらなかった。既に、写真のように開き始めてしまったのだろうか。昨年の記録を見ると、19日には、冬芽が開き始めていた。
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左:マテバシイ 右:カリン

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カリンの冬芽
 
 カリンの後ろにあるヒガンザクラを見た。今は、この2本の樹の間に隙間が見られるが、葉が付き始めると、この隙間はなくなり、2本の樹が犇めく状態になる。このヒガンザクラの冬芽を見ると、例年より大分冬芽の付が悪くなっている。昨年は、直ぐに写真を撮ることが出来たが、今年は写真に撮れそうな冬芽を探すのに大分時間がかかった。冬芽は長さ5mm、幅1.5mmとサクラの冬芽の中でも小さい。芽鱗の縁に僅かに毛がありそうだが、表面はなめらかである。
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左:カリン 右:ヒガンザクラ

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ヒガンザクラの冬芽
 
撮影:1221

  記  平成301222日(土)