舞岡公園「ホタルブクロ、ナギナタコウジュ、シラヤマギク、クコ、ツリガネニンジン、シラヤマギク、トリカブト」
11月13日(火)
背丈の低いホタルブクロの花が咲いていた。一瞬、「これはどうしたものだろか」と思った。ホタルブクロは、普通7月~8月に咲く。出遅れたホタルブクロが、気候の異変で花を咲かせたものと考えられる。花は、思っている以上に自然の変化に敏感のようである。
ホタルブクロ
直ぐ傍に、先程見たのと同じナギナタコウジュが見えた。葉は対生で、イヌコウジュに似ているが、鋸歯がイヌコウジュより粗く、大きい。花枝は葉腋から出て、片側に花をつけている。この花枝の形がナギナタに見えるという。花の詳細については、先日、下記の資料に書いている。
ナギナタコウジュ
ナギナタコウジュ
これはシラヤマギクになる。今年は随分前からシラヤマギクを見て来たが、ここにきて、「シロヨメナとどこが違うのか」と思うようになった。今見ているシラヤマギクは下の方に大きな葉があるので、シロヨメナでないことがはっきりする、しかし、この下の葉が不明な時が、このところ頻繁にある。上の葉を頼りにしたいが2つの区別はなかなか難しい。シラヤマギクは舌状花の数が少なく、不揃いであるというが、シロヨメナにもシラヤマギクに近いものが見られる。
シラヤマギク
シラヤマギク:下の大きな葉
シラヤマギクの舌状花:冠毛がある
シラヤマギクの筒状花:冠毛がある
古民家から園道へ出たところにクコがある。見ると、花と赤い果実があった。花は先日も見ているが、赤い果実は楕円形で、吸い込まれる赤さをしている。
クコ
クコの花
クコの果実
畦道を歩いていると、ツリガネニンジンの花が見えた。昨年も遅くまで咲いていたが、ツリガネニンジンは花期が長いようだ。花から基の方へ目を移すと、果実が見えてきた。どの果実も、花と同じように下を向いている。果実は、楕円形で、先が5つに裂け、先へ伸びている。これは萼と思う。
ツリガネニンジンの果実:萼の突起が目立つ
トリカブトが見えた。ここは誰もが通る畦道である。猛毒のトリカブトが手の届くところにあり、吃驚した。青紫色の花で、惹きつけられるような色をしている。その左に白色の花が見える。この花が、シラヤマギクか、シロヨメナかと迷う花である。下に大きそうな葉があり、舌状花の数も少ない点から考えると、シラヤマギクと思えるが、よく見かけるシラヤマギクほど舌状花が不揃いではない。
シラヤマギクとトリカブト
撮影:10月28日
記 平成30年11月11日(日)