公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

国道沿いの草木「アカメガシワ、エノキ、トウネズミモチ、マテバシイ、クスノキ」

1025日(木)
 
 先日の台風の影響だろうか、横倒しになったり、荒れた樹が随分ある。傍へ行き葉を見てみたいが、フェンス越しに判断しなければならない。アカメガシワと思われる大きな葉が見られる。この樹は本当にアカメガシワになるのだろうか。周りの樹を見ていくと、大きな樹の間にアカメガシワの幼木が見つかった。葉の形を見ると、基の方が四角形で、その先が三角形をしている。大雑把に見れば五角形に見える。基には緩やかな丸みがあり、赤色をした葉柄へとつながっている。この独特な形がアカメガシワの決め手の1つになる。大きな葉をつけた幹を見ると、縦方向に褐色と灰色の線模様が交錯している。この点もアカメガシワの決め手の1つになる。足を踏み込んで確かめることが出来ないが。この樹木の集まりの中にアカメガシワがあり、この大きな葉をつけた幹はアカメガシワになるようだ。
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 アカメガシワに混じって、高く伸びた樹がある。葉が小さいので、アカメガシワとは明らかに違っている。葉の写真を撮り拡大してみた。やはり幅が狭く、アカメガシワとは違っている。この葉から思いつくのはエノキである。何時も見るエノキは太く、大きい。それでも、彼方此方で幼木を見かける。葉は主脈を挟んで、左右が非対称で、どことなく歪んで見える。大きい柄の樹の幹は灰色で、表面はなめらかだが、ここで見るエノキの幹は、薄い褐色で、表面はなめらかである。
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エノキ

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エノキの葉

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エノキの幹
 
 キョウチクトウがフェンス沿いに長く続いている。夏には赤い花を沢山咲かせ、ごみの散らかる歩道だが、綺麗に飾っていた。このキョウチクトウの中に、ぽつりぽつりと、上へ高く伸びた樹が見つかる。見受けた葉からはトウネズミモチを思い浮かべる。葉だけでは決められないので、何か手掛かりがないものかと、梢を見ていると、果実が残っていた。トウネズミモチの葉の形などはツバキの葉によく似ている。しかしツバキが互生なのに対し、トウネズミモチは対生であるので、葉の付き方を見れば、区別がつく。果実は楕円形で、最初緑色だが、熟すと黒くなって来る。幹は灰褐色で、表面はなめらかなので、ツバキとよく間違える。ここのトウネズミモチの幹を見ると、若い幹の表面はなめらかで、ひび割れのような模様が少ないが、少し太くなって来ると、ひび割れが起こり、細い隙間が見えてくる。
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 先へ進むと、トウネズミに代わって、マテバシイが現れて来た。マテバシイは街路樹、公園などでよく見かける樹である。見慣れている樹だが、よく見ないとタブノキと見間違えてしまう。マテバシイの葉は、先の方が幅が広く、基部ヘ来ると次第に狭まってくる。先端は急に細くなる。大雑把にはヘラの形になる。枝の先に丸い粒状の冬芽が出来るので、これを確認すると、マテバシイとの違いが分かる。幹は灰白色で、滑らかに見えるが、近づいて見ると、縦方向に浅い溝の模様が見えごつごつしている。
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 樹木の間はススキとセイタカアワダチソウが埋めている。先日は未だススキが穂をつけていなかったが、今はすっかりススキらしい姿になっている。セイタカアワダチソウも黄色い色が付き始めて来た。
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ススキ

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 歩道橋近くへ来ると、エノキ、クスノキが見えてきた。先程のところではエノキを判断するのに、迷ったが、ここでは葉が手の届く範囲にあったので、迷うことなく、エノキと分かった。
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エノキの葉

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エノキの幹
 
 クスノキもエノキと同じように、公園や空き地に幼木を見かける。クスノキの幼木の葉は、成木の葉より一回り大きく、3脈を見ても、直ぐには判断できなかった記憶がある。ここのクスノキは、まだ背丈が高くないが、3脈が目立ち、縁が波を打っているところは。既に成木の葉に変わっている。幹も割れ模様が目立ち、成木の幹の面影が現れている。
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撮影:1018

  記  平成301023日(火)