公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

みなとみらい地区の街路樹「アベリア、ケヤキ、クロガネモチ、マテバシイ、トウネズミモチ‘トリカラー’、ホソバヒイラギナンテン」

1022日(月)
 
 広場から道へ出た角にアベリアが沢山の花をつけていた。「この花は今頃こんなに沢山の花をつけるのだろうか」と不思議に思った。ところが、ウイキペディアを見ると、「春~秋のかなり長期に渡って…花をつける」とあった。勘違いだったのかと、近くの公園の記録を見ると、やはり9月に花を見ていた。
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アベリア

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アベリアの花
 
 ケヤキ通りへ出た。名前の通りこの道にはケヤキが街路樹として植えられている。植えられた当初は小さかったと思われるが、今は枝を長く伸ばし、大分大きくなっている。見渡すと、葉が大分茶褐色に変わってきている。紅葉を始めたケヤキを見ていると、下を行き交う車の忙しさが別世界のように思われてくる。
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 低木で赤い果実をつけた樹があった。名前は、となると、直ぐには答えが出てこない。クロガネモチのような気がするが、今まで目にしてきたクロガネモチの樹はこんなに低木でもないし、果実もたくさんつけていた。赤い実をつける樹で色々調べてみたが、モチノキやクロガネモチだった。葉の縁が全縁で船形になっているところや果実の様子からクロガネモチと思えるが検討が必要と思える。
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クロガネモチの果実?
 
 こちらはマテバシイの葉に似ているが、枝先を見ると、突き出た棒状のものが見えた。葉が似たタブノキにはこのようなものはないので、タブノキでないと思える。枝先に突き出た棒状のものをよく見ると、果実が付いていた跡らしいものが見え、付け根に緑色をした塊状の冬芽が見える。この冬芽はマタバシイの冬芽を示しているようだ。別の枝先を見ると、球状のマテバシイの冬芽が見つかった。
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マテバシイの果実の跡

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 トウネズミモチ‘トリカラー’と表記された樹があった。この樹は昨年も見ている。トウネズミモチの名前に‘トリカラー’の名前が付けられていたのが印象に残っていた。‘トリカラー’とは何のことか調べると、下記の資料では、「冬には黄色味を帯び、さらに赤を発色し、緑色と合わせて3色(トリカラー)となる」との説明があった。昨年は黄色味を帯びた葉が見られたが、今年は未だそれ程色づいていなかった。 
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トウネズミモチ‘トリカラー’

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トウネズミモチ‘トリカラー’の葉
 
 黄色い花をつけた庭木が沢山見えた。この花はヒイラギナンテンに似ている。しかし、ヒイラギナンテンにしては葉が細すぎる。「ホソバヒイラギナンテンは実在しているのだろうか」と思い、検索してみた。すると、ホソバヒイラギナンテンの名前が実在していた。ホソバヒイラギナンテンについていくつかの資料を開いてみると、この写真と同じような花をしていた。改めて花を見ると、八重に見えた。ヒイラギナンテンの花について、そもそもよく調べていなかったので、両方を見直した。牧野新日本植物図鑑を見ると、ヒイラギナンテン、ホソバヒイラギナンテンとも萼片が9個、花弁6個となっている。写真では萼片が6個に見えるので、「変だなぁ」と思い、いろいろ資料にあたってみた。すると、下記の資料では、分かり易い説明と写真があった。資料によると、「萼片が9(3枚×3)」と説明しており、更に、「ごく小さい萼片、中くらいの萼片、大きい萼片が3重に取り囲んでいる」と説明していた。写真も鮮明で、大変参考になった。2種類の萼、花弁、雄しべ、雌しべは何とか確認できた。
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撮影:1017

  記  平成301019日(金)