公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

みなとみらい地区の街路樹「トチノキ、クスノキ、エゴノキ、マテバシイ、ヒイラギモクセイ、ハマヒサカキ」

1021日(日)
 
 桜木町の方へ行く用事があったので、帰り道に街路樹を見た。ここの街路樹を見るのも久しぶりである。
 この通りにはトチノキが並木になっている。大きな葉は既に褐色に変色し、落ち葉になろうとしている。緑色の時は、葉が大きいだけに見応えがあり、美しく映ったが、枯れ果てていく今は見苦しい姿である。しかし、冬芽は違っている。以前もここで、冬芽を見たが、粘っこくきれいだった。公園だとトチノキが大きく、きれいな冬芽を見ることが出来ないが、ここでは手で触れる高さにあるので、色々知るのに都合がよい。艶々している冬芽に触ってみると、ノリのようにべとついてきた。いろいろな資料に、土チノキの冬芽は粘液が出ていると示されているが、ここのトチノキだと、はっきりと体験できる。
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トチノキの冬芽
 
 トチノキの隣にクスノキがある。クスノキはいろいろなところで街路樹として植えられている。このみなとみらい地区でも、高島町駅近くの道路では並木として植えられている。クスノキの葉は常緑で、冬でも落葉しない。葉を見ると3脈がよく分かるので、クスノキと比較的分かり易い。クスノキの今頃の冬芽を見ていないので、写真に収めた。小さい緑色の粒が点々としている。この粒が数個集まっていると、マテバシイの冬芽と区別がつかない。
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クスノキの冬芽
 
 ビル街の谷間に広場があり、公園のようになっている。丁度、昼休み時とあって、ビル街から人が出てきて、休息をしている姿が見られた。この広場に、幹の黒っぽい樹が何本も植えられている。花が咲いていないので、「何の樹だろう」と思い、見つめていた。幹の様子から判断すると、エゴノキらしい気がしてきたので、冬芽を探した。見つかった冬芽を見ると、小さく、表面に毛があるので、エゴノキの冬芽の可能性が出て来た。写真を撮り確認すると、やはりエゴノキの冬芽であった。
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エゴノキの冬芽
 
 道を隔てて、マテバシイと思われる樹が数本並んでいる。「マテバシイか」と思いながら見ていると、葉が小さいので、マテバシイとは違うような気がした。冬芽を見れば判断できるのではないかと、冬芽を探すと、望遠で撮影できそうな高さに冬芽が見つかった。撮影した冬芽を見ると、楕円形をしていた。この冬芽を見て、この樹はタブノキと分かった。幹と、葉だけ見ていたのでは中々判定できないことが分かった。
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 タブノキの冬芽

 この垣根として植えられている樹は何だろうか。何処かで見たことがあるが、名前が思い出せない。後で調べると、ヒサカキを思い出した。ヒサカキも垣根としてよく利用されている。しかし、葉の鋸歯を見ていると、疎らで、ヒサカキとは違うように見えてきた。何処かで見た覚えがあったので、記録を辿って行くと、近くの公園で見ていたことが分かった(資料)。下記の資料を開くと、ヒイラギモクセイであることが分かった。この花は10月に咲くというので、写真をよく見たが、花は見つからなかった。
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ヒイラギモクセイ

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ヒイラギモクセイの葉
 
 花壇の中に低木の樹がある。最初はウバメガシと思った。しかし、葉が新緑で、浅く細かい鋸歯が見られるので、違うような気がしてきた。冬芽でもないかと、写真をアップして見ると、黄緑色の玉のようなものが見えてきた。これを見て、ウバメガシでないことがはっきりした。すると「何になるか」と考えていると、もしかしたらハマヒサカキではないだろうかと思いつき、調べてみた。下記の資料1を見ると、明るい緑色の葉、葉の浅い鋸歯がよく似ている。黄緑色の玉のようなものは蕾になるようで、資料2を見ると、似ているようだ。
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撮影:1017

  記  平成301018日(木)