公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「フジバカマ、ミソハギ、ミソハギ、ワルナスビ、イヌワラビ、ヤブタバコ、ミドリヒメワラビ」

108日(月)
 
 オミナエシが咲いている、今日は、古民家の庭に咲いているオミナエシを見たかったが、休館日で見ることが出来なかった。その代わり、ここで、シーズンを迎えているオミナエシを見ることが出来た。5弁花の小さな花を見ることが出来るが、未だ蕾が多いようだ。
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 フジバカマの蕾が見えてきた。フジバカマの花は淡紅色とばかりいと思っていたが、下記の資料1によると、青色、白色もあるという。更に、青色フジバカマは外来種で、白色は日本やアジア原産と説明されていた。すると、淡紅色のフジバカマはどこが原産地になるのか、疑問が出て来た。牧野新日本図鑑によると、「関東地方以西の日本及び朝鮮、支那に分布・・・淡紅色・・・」と記されている。資料2によると、「日本の自生種は茎もほとんど赤くならず、葉が大きく、花は白色、腺点がない」と説明されている。こうなると、どれを信じていいのか分からなくなってしまう。
 こう調べたのは、白色のフジバカマがあるということなので、ヒヨドリバナとどこが違うかを知りたかったからである。葉を見ると、フジバカマは下の方の葉が3深裂しているが、ヒヨドリバナは単葉である。試料は3深裂している。
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フジバカマ

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フジバカマ:葉が3深裂している
 
 ミソハギの花が、まだ残っていた。お盆ごろ咲く花で、確かにお盆ごろ最盛期を迎えていた。ピンクの花よりも、1段下がるごとに90度回転して。対生する葉の付き方が印象に残っている。
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 水田を見下ろす土手にワルナスビが群生していた。この光景は昨年も見ている。この土手がワルナスビにとって最適な環境なのだろうか。調べてみると、ワルナスビも長い間花をつけているようだ。今年は、63日に近くのJRの土手で見ている(資料1)。
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ワルナスビ

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ワルナスビ
 
 ワルナスビの咲いている土手の下には水田が広がっている。既にイネが実っている光景は見ている。もうすぐ、この黄緑色の水田が黄金色に輝いてくる。今年の実り具合はどうだっただろうか。
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水田
 
 園道沿いに進み、イヌワラビが群生する土手へやって来た。ここは前田の丘へ通じる坂の横である。前にも、ここでイヌワラビを見ている。何度も見ているイヌワラビだが、最下羽片の第1小羽片の欠如、胞子嚢群の八の字型の分布を確認しないと、これがイヌワラビだと分からない。
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イヌワラビ

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イヌワラビ:最下羽片の第1小羽片の欠如

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イヌワラビ:胞子嚢群の分布
 
 先程、何度も見て来たヤブタバコが再び現れて来た。今日の見納めになるかと思い、写真を撮った。横へ伸びる枝、その枝に張り付くように咲いている花が見納めになった。
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ヤブタバコ

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ヤブタバコ
 
 最後に、ミドリヒメワラビの大きな株が見えた。舞岡公園でも、いろいろなところでこのシダを目にしてきた。これに似たヒメワラビを探しているが、見つかるのはこのミドリヒメワラビばかりである。
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ミドリヒメワラビ

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ミドリヒメワラビの小羽片

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ミドリヒメワラビ:胞子嚢の分布

撮影:918

  記  平成30106日(土)