公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

自然生態園「イノデとベニシダの区別、ガガイモの蕾」

96日(木)
 
 少し進むと、イノデとベニシダが隣り合せになっている光景に出会った。こういう機会は滅多にないと思い、写真に収めた。ベニシダは直ぐ傍で見て来たばかりなので、まだ目に残っている。柄を見ればどうやらこの2つは区別できるようになったが、葉だけでは区別が出来ない。いいチャンスと思い、両方の葉を見比べてみた。
 
イノデ
ベニシダ
濃い緑
羽片
短い
長い
小羽片
短い
長い
小羽片の鋸歯
下側に長い棘状の鋸歯がある
上から3分の2ぐらいまで浅い鋸歯があり、先は尖っている
最下羽片
下部羽片の23対が下向きになる
1小羽片が小さい
小羽片の中肋
目立たない
濃い紫色になっている
小羽片の基部
基部の下の一部分だけが羽軸についている
全面が羽軸についている。
胞子嚢の分布
小片の縁に近い
小羽片の中肋寄り
 
 ポイントを整理してみると、小羽片の鋸歯、胞子嚢の分布、小羽片の羽軸への付き方が明確に違うようだ。これに柄や中軸、裏の羽軸の鱗片などを見比べれば、イノデとベニシダは明確に区別が出来そうに思えてきた。
イメージ 1
左:イノデ 右:ベニシダ

イメージ 8
イノデ

イメージ 2
イノデの柄

イメージ 3
べニシダの柄

イメージ 4
イノデの羽片の表

イメージ 5
ベニシダ羽片の表

イメージ 9
イノデの羽片の裏

イメージ 6
ベニシダ羽片の裏
 
 せせらぎ緑道を仲町台駅へ向かって歩いてきた。最後に左側に草むらがあるので、何か見られるかと思い、寄ってみた。真夏なのでこれというものはなかったが、ガガイモの蔓が見えた。葉を見ていると、その先に蕾らしいものが見えてきた。この花は見た覚えがあるが、はっきり覚えていないので、過去の資料を辿ってみると、平成26822日(金)に下記の資料で見ていた。その時、「小花を見ると毛が多いのが目立つ。小花の先は5枚に分れている。11枚が毛で出来ているように見える」と書いていた。この蕾も毛深そうだ。
イメージ 7
 ガガイモ

撮影:826

  記  平成3094日(火)