公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

匠の技 「掲示板修理」

9月6日(木)

                                       稲荷会町内会へ


町内会にある1か所の掲示板のボードが腐り、シートが浮き上がってきてしまった。そのために、数年前から画鋲が効かなくなり、先日の雨で到頭修理をしなければ使用が出来なくなってしまった。

掲示板を見ると、ボードは下地がベニヤ板で、その上にシートが貼ってあった。「このベニヤを取り換え、新しいシートを貼りかえればいいのか…」と思ったが、よく見ると、ベニヤ板とシートは簡単に取り外せないことが分かってきた。

そのため、新しいベニヤ板を上に貼り、その上にスチール板を貼ることを考えた。巧みなZさんに相談すると、何とかやってみようと引き受けてくれた。そして、今日までに必要な部品や材料を購入し、準備を進めてくれた。

今日やりましょうということになったので、現場へ行った。すると、既に、浮き上がったシートは取り外され、部品や材料等が運び込まれて作業が始まっていた。

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修理が必要になった掲示

 用意したベニヤ板を貼り、スチール版を重ねると、もうそれだけで見違えた掲示板になった。今までのままだと、脇から入った水が溜まりやすかったので、水の逃げ道の穴をあけた。

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下のべニア板が腐っていた


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ベニヤ板を貼り、スチー板を重ねた

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水の逃げ道の穴(底面)

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水の逃げ道の穴(外側)

次にベニヤ板とスチール板を固定するのだが、これが難しい作業だった。L型のアルミ板を工作し、それを枠としてベニヤ板、スチール板を一緒にビスで止める方法をとった。アルミニウム板や掲示板本体には、前もって予測されるところに小さな穴をあけておいた。四隅を合わせるのが難しく、グラインダーやヤスリを使い少しずつ何度も削り、ぴたり合うように調節した。
いよいよ貼り付けることになったが、水漏れを防ぐため、下のL型のアルミ板をはめるところを中心にシリコンを注入した。更に、ずれないように数か所をクランクで固定しビス止めに入った。

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L型のアルミいた(下)のビス止め

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L型のアルミいた(下)のビス止め

下のL型のアルミ板を固定してから左右のL型のアルミ板の固定に入った。横はクランクが使いにくかったが、大型のクランクでアルミ板を固定し、ビスで固定した。最後は上のL型のアルミ板の固定である。この作業は上を向きながらするので、一番難しかった。予め上手く納まるように長さが調節してあったが、最後の詰めはヤスリとの戦いであった。枠に何度も当てはめては、やすりで削った。
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L型のアルミいた(横)のビス止め

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完成した掲示

作業を始めてから2時間余りで、腐りかけていた掲示板が蘇った。どこから見ても、新設したように見える。正にZさんの匠の技であった。

撮影95
 
記  平成3095日(水)