自然生態園「イネ、カヤツリグサ、 ユウガギク、 ヒデリコ、ミドリヒメワラビ」
9月4日(火)
水田のイネを見て、果実が出来ているのではと思い写真を撮ってみると、雄しべや雌しべが見えるので、果実になるのは未だだと分かった。8月15日舞岡公園のイネは、確か花期を終えていると思ったが、地域によってこれほど違いがあるのだろうか。ただ、今のイネの姿を見て、花期の前か、あとかを知ることは難しい。昨年の記録などを見ると、舞岡公園では7月28日に花を見ているので、8月15日のイネは花期後と推察できる。小花を見た時、外へ突き出たものが、形から葯と分かる。写真では鮮明でないが、赤みがかったのが見える。これが雌しべになると考えられる。
イネ
イネの花
畦道にカヤツリグサが見えた。秋になるとよく見かけるものだが、花自体はどんなつくりをしているのか分かり難い。下記の資料で1度特徴は見たが、まだよくわからない。
カヤツリグサ
カヤツリグサの花序
畔沿いにユウガギクがあるので花を期待していた。ところが花はもう幾らも咲いていなかった。ノギクの中でユウガギクは早く咲いてくる。舞岡公園などでは沢山咲いていたので、まだ咲いていると思っていたが、自然は待ってくれなかった。
ユウガギク
ヒデリコが見えた。全体は小柄で花火のような姿をしている。短い枝先に小さな玉のような花か果実か分からないものが付いている。下記の資料では、「柱頭はややふくらみ、柱頭は3個」と記してあった。他の資料でもこれ以上の詳しい記述は見つからなかった。
ヒデリコ
このシダはミドリヒメワラビになりそうだ。先程、これに似たヒメワラビを見て来たが、ヒメワラビの小羽片には柄がなかったが、このシダには短い柄が見える。
ミドリヒメワラビ
ミドリヒメワラビ:小羽片に短い柄がある
ヒメワラビ:小羽片に短い柄がない
ミドリヒメワラビの柄
ミドリヒメワラビの胞子嚢の分布
撮影:8月26日
記 平成30年9月3日(月)