自然生態園「イヌワラビ、ミドリヒメワラビ」
8月30日(水)
久しぶりに仲町台にある自然生態園へ出かけた。今日はいろいろな とタデ類、それからシダ類を見ようと考えている。バス、地下鉄に乗っている間は冷房が利いていて気持ちがよかったが、一端駅の構内を出ると、残暑の厳しい暑さが攻撃してきた。風でもあればと思ったが、殆ど無風である。せきれい緑道へ入ると、多少暑さが和らいだ。それでも遊歩道がコンクリーなので、照り返しがある。右側にせせらぎがあり、水が流れている。水の流れを見ながら歩くと、不思議とからだが癒される。
歩いていると、下草が殆ど刈られており、何かが見られるだろうと期待していたので、やや気落ちした。それでも歩き続けると、シダだけが残されているのに気が付いた。見ると、イヌワラビのようである。
イヌワラビ
イヌワラビに間違いないだろうと思ったが、一応調べてみた。柄は18cm、葉身は24cmであった。牧野新日本植物図鑑によると、柄と葉身の長さは同じになっている。今まで見て来たイヌワラビは、数は少ないが、結構まちまちであった。柄27cm、葉身34cm(資料1)、柄32cm、葉身30cm(資料2)などがあった。最下羽片の小羽片を見ると、第1小羽片が欠けている。葉の裏の胞子嚢の分布を見ると、ハの字型をしている。これらはイヌワラビの特徴を示している。ただ、イヌワラビの最も特徴的である中軸が紫色を帯びていないのが気になる。見ているイヌワラビが小さいので、こういうこともあるのだろうか。
最下羽片の第1小羽片が欠けている。
胞子嚢の分布:ハの字型をしている
これはミドリヒメワラビだろうか。見続けていないと、分からなくなってしまう。以前ミドリヒメワラビの特徴として下記の点を押さえていたので、試料を見ながら復習した。
ミドリヒメワラビか?
1.2回羽状複葉
2.羽軸に翼がある 3.基の方の羽片には柄がある 4.葉の表、羽軸、中肋の裏には毛がある 5.胞子嚢は円形で、中肋側にある。
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1、2、3、4については確認できたが、胞子嚢が出来ておらず、見ることが出来なかった。
羽片の表
羽片の裏
撮影:8月26日
記 平成30年8月28日(火)