公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「エビヅル、ヒヨドリバナ、アキカラマツ、ガンクビソウ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ホシダ」

829日(水)
 
 エビヅルが見えた。エビヅルは雌雄が別株だという。以前、偶然雌雄の花を捉えたことがあるが、それ以後、遠ざかっている。遡ってみると、雌花を見たのは2014530日だった。雄花は見かける機会があるが、雌花を見る機会はほとんどない。それでも、秋にはエビヅルの果実はよく目にする。注意していれば見つかるように思えるが、花が小さいので、見逃しているのかもしれない。
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エビヅル

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雌花(2014530日撮影)

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 雄花

 ヒヨドリバナの蕾が見えた。この蕾を見て、「何か変だぁ」と思った。先日、一時花期を終えたと思ったら、蕾が現れてきた。舞岡公園でも、昨年同じような現象が起こっていた。確かな記録を残してこなかったが、ヒヨドリバナは、年に2度咲いてくるように思える。そして2度目の花期は長い。10月を過ぎても沢山の花が咲いていたのを見ている。ヒヨドリバナは花の色が違うが、フジバカマに似ている。その年によって、この2つの花を同時に見ることもある。
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 アキカラマツが咲いていた。この花も1回花期を終えたように思った。どうも植物は個体差があり、成長の度合いによって花を咲かせる時期に違いが出てくるようだ。その個体の成熟期に入ったとき花を咲かせるようで、早いもの、遅いものがあるらしい。従って、花期はかなり長い幅があるように思えてきた。アキカラマツは面白いつくりをしている。花弁がなく、花弁に見える萼はすぐ落ちてしまう。更に、雌しべには花柱がなく、子房に直接ついているので、分かり難い。
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アキカラマツ

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 アキカラマツの小花

 瓜久保へ来た。ここの休憩所は1軒屋のようで、居心地がいい。このような休憩所がある公園は珍しい。疲れた時は、床の間があるので、からだを横にして寛ぐことが出来る。ここで一休みし、カッパ池へ向かった。坂を上っていくと、ガンクビソウが見えた。ガンクビソウは、今日舞岡公園は入って、直ぐに見ている。蕾のように開かない花だが、横向きに咲き、黄色く色づいている。
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 瓜久保の坂

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 ガンクビソウ

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 ガンクビソウの花

 ミズタマソウが沢山見える。この花は何度撮影しても、鮮明な写真が撮れない。今日も最後と思い、撮影した。写真を見ると、思いがけなく鮮明に撮れていた。2裂した花弁、2本の雄しべがはっきり分かる。課題になっていた雌しべの柱頭が2裂しているところは、何とか頷ける。
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 ミズタマソウ

 道の両側にミズヒキが沢山咲いている。あまりにも沢山咲いているので、写真に残した。ミズヒキの写真映りが悪い、いや上手く撮影できない。花弁は4枚で、上の3枚が赤く、下の1枚が白色であるが、これはまだ開いていない。それでも、長く伸びた雌しべが見える。
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 ミズヒキ

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 ミズヒキの小花

 このシダはホシダになるのだろうか。この仲間のシダはよく見かけるが、名前の判定が難しい。過去にホシダについて書き留めたものを整理してみた。
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・羽片の上向きの第一小羽片が長い。
・胞子嚢の分布を見ると、小羽片の縁よりにある。
・羽片の裏を見ると、羽軸や小羽軸に毛がある。
・葉身は薄いが触るとカサカサする。
・羽片の基部の上向きの裂片は長く、中軸の上に重なる。
 
 試料を見ながら、確認すると、どれも該当しているようだ。従って、このシダはホシダの可能性が高い。
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羽片の上向きの第一小羽片が長い
 
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・ソーラの分布は小羽片の縁よりにある
         ・羽片の裏の羽軸や小羽軸に毛がある
 
撮影:815

  記  平成30817日(月)