公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「ベニシダ、イノデ、コムラサキ、ツリガネニンジン、イヌゴマ、アオビユ、エビヅル」

828日(水)
 
 古民家を出て、表の植え込みを見た。入る時とは反対側のここにはオニシバリやハナイカダがある。この植え込みの中に、大きなシダが見えた。左側がイノデで、右側がベニシダと思う。同じのを入る時、この反対側で見ている。
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 左側:イノデ 右側:ベニシダ

 右側のベニシダから復習した。柄が30cm、葉身が45cmであった。葉身は前方に傾き、表面を上に見せ、先は急に狭まり、尾状に伸びている。中軸、羽軸は沢山の鱗片に覆われ、小羽片軸や中肋は濃紺色の浅い溝になっている。
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 ベニシダ
 
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最下羽片


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羽軸と羽片


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胞子嚢の分布:中肋寄り


 イノデは柄が束生しているように見え、柄には三角状の大きな鱗片が密生している。葉身は2回羽状複葉で、羽片、小羽片には短い柄が見える。小羽片の下部には小さな耳があり、縁には刺状の鋸歯が見える。更に、小羽片の中で、一番下の上側の小羽片が一際大きく目立ち、細裂している。胞子嚢は小羽片の縁側に分布している。
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イノデ

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柄:三角状の大きな鱗片

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中軸と小羽片

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 胞子嚢の分布:縁より

 水田の畦道へ降りると、コムラサキの花が咲いていた。もう既に花は終えたと思っていたので、珍しく思い撮影した。花は咲いたばかりのようで瑞々しい。すぐ隣にある果実との映りが対照的で、面白い光景である。
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 コムラサキの花と果実

 今日はツリガネニンジンを何遍も見て来た。ここの畦道も再びたくさんのツリガネニンジンが咲いていた。キンミズヒキと共に今が一番の最盛期に見える。沢山咲いていると、やはりシーズンの代表的な花の趣が出てくる。
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 沿道に上がり進んで行くと、イヌゴマが見えてきた。先日もここでこのイヌゴマを見ている。ここは、誰かが手入れをしているせいか、園道の中でもいろいろな花が咲いてくる。このイヌゴマも花期が長く感じる。「小花を見ると、唇形花であり、上唇は立ち上がり、下唇は3つに割れている」以前に書いた言葉である。
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 視野が開け、右下に水田が広がっている。ここの土手にいろいろな季節の花が出現してくる。今見ると、アオビユが見える。アオビユはよく畑で見かける。これによく似たものにイヌビユがあるがイヌビユは葉の先が大きく凹んでいる。試料の葉の先の凹みは小さい。
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 アオビユ
 
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アオビユ:葉の先の凹みが小さい

撮影:815

  記  平成30826日(日)