公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「ミズタマソウ、ユウガギク、アキノタムラソウ、ゲンノショウコ、ヒデリコ、イヌタデ」

824日(金)
 
 畦道を歩いていると、ミズタマソウが見えてきた。この花は何度も見ているが、小花が小さく、つくりが分かり難い花である。おまけに花が白色なので、カメラでも鮮明に撮影できない。先日、四季の森公園で、「花弁は白色、2個、先が2裂し、雄しべ2個」を確認したが、雌しべの柱頭が2裂しているところは確認できなかった。今日も撮影に挑戦したが、結果は変わらなかった。この花は、細い萼筒の下に子房があり、表面にカギ状に曲がった毛が密生しているところが特徴である。この点はヤブジラミによく似ているが、花弁の違いを見れば、区別出来る。改めてこの花を見直すと、茎の先や花柄に腺毛があることが分かった。
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 ミズタマソウ

 直ぐ近くの草むらの中にユウガギクが見えた。先ほど見たものより幾分大きく見えたので、計測すると、直径が3cmあった。ユウガギクはノコンギクの前に咲き出すので、今見られるのはたいていがユウガギクになる。牧野新日本植物図鑑によると、「柚が菊あるいは柚香菊の意味という」とあった。柚香がするということらしいが、下記の資料などでは、殆どにおいを感じないという。まだ実際に確かめたことがないので、事実は分からない。
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ユウガギク

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 ユウガギクの花

 ここにもアキノタムラソウが見えた。一時衰えたと思った花だが、こう見てくると、随分花期が長い花に思えてくる。水際の葉陰にあるので、この花も成長が遅かった類と考えらえる。
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 アキノタムラソウ


 白っぽい小さな花が見えてきた。花だけしか見えないので、最初は何という花なのか戸惑った。そのうち、ゲンノショウコらしいと思い、葉を探してみた。すると、下の方につぼんだ葉が見つかった。その葉から何時も見かける掌状の形が推察できた。花弁を見ると、3本の脈になった凸状の線模様が見える。更に、花柄には開出した毛が沢山あることが分かった。
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 花火のような花が見える。このところ目立ってきた。この花からはテンツキの名前が浮かんでくる。しかし、以前調べたところ、テンツキの仲間のうちのヒデリコであることが分かってきた。小穂はテンツキのように細長くはなく、丸みがある。以前気になった緑色の果実らしきものは、今日は見られなかった。
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ヒデリコ

 沼から出てきているこのタデはイヌタデだろうか。普通見かけるイヌタデよりは大分背丈が高いように見受ける。そこで、ヤブタデ(ハナタデ)にあたってみた。以前、下記の資料でヤブタデ(ハナタデ)について調べていたので、見直してみた。ヤブタデ(ハナタデ)は小花が疎らなようで、このタデは該当しないようだ。水田や畑,荒れ地などの湿ったところに多いというハルタデにもあたってみた。ハルタデは、資料2によると、「托葉鞘は筒状で縁に短い毛がある」という。試料は長い毛なので、ハルタデにも該当しない。すると、やはりイヌタデでいいのだろうか。
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撮影:815

  記  平成30822日(水)