舞岡公園「ハナイカダ、ミツバ、オカトラノオ、クマノミズキ、ネムノキ、チダケサシ」
7月23日(月)
古民家を出たところの植え込みにハナイカダがある。ハナイカダは葉の中央にある黒色の果実が目印になる。もし、この果実がなかったら、恐らくハナイカダとは分からなくなってしまうだろう。今日はまだ幾らかこの果実が残っていた。ハナイカダの特徴をメモすると、葉は互生、楕円形で、先は尾状に伸びる。縁に浅い鋸歯があり、先は棘の様になっている。中肋上のやや基よりに花を咲かせる。
小さな白色の花が咲いていた。葉から見てミツバだろうと分かる。しかし、花は小さすぎて、どんなつくりをしているか知ることが難しい。カメラの性能もあるだろうが、昨年もこの花の写真を撮るのに苦労した。それでも昨年の写真では、花弁5枚、雄しべ5本を確認できた。しかし、今年の写真では、花のつくりは殆ど分からない。
ミツバ
ミツバの花
ここの一角は、オカトラノオが群生している場所である。残念ながら、今日は花の最盛期を過ぎてしまっていた。小花の付きのいいものを探してみたが、殆どの花穂が3分の2の小花を終えていた。先の方に10個ばかりの蕾があるが、あと数日で、今年のオカトラノオの花期は幕を閉じるようだ。
オカトラノオが群生
残されたオカトラノオの小花
オカトラノオの向かい側にクマノミズキの樹がある。この樹は、今年になって、6月8日に偶然花が咲いていたので、この樹の存在に気が付いた。以前、ミズキについて調べていた時、クマノミズキの存在を知り、それ以後、クマノミズキを探していた。昨年の12月6日、四季の森公園でようやく見つけることが出来た。それでも舞岡公園では見つけることが出来なかった。今は、既に花期を終え、果実が出来始めている。緑色の球体で、頂点に突き出た雌しべの痕跡が見られる。
クマノミズキの果実
クマノミズキに相対するように、畦道側にネムノキがピンクの花を付けている。ここの横はネムノキの休憩所になっている。休憩所の広場に、もう1本のネムノキがある。この樹が1番大きいようだ。花は満開で、映えている。なかなかこのような光景を見ることはできない。今日は幸運だった。
満開のネムノキ
休憩所のネムノキ
休憩所前の草むらを見ると、チダケサシのピンクの花が見えた。下記の資料で、「細長い花弁が5枚、雄しべが10本見える」と確認している。その時、「めしべの先が2つに分かれているのだろうか」と疑問に思った。写真を拡大してみた時、葯の付いていないこの2本が雌しべになるように思える。
チダケサシ
チダケサシの小花
チダケサシの雌しべ
撮影:7月7日
記 平成30年7月19日(木)