舞岡公園「ツリフネソウ、ヤブラン、クサギ、リョウブ、ヤマハギ、アキノタムラソウ、イノデ」
7月22日(日)
小沼の出口のところにツリフネソウがある。何か気配があるかと、来る度に見ているが、今日も何の変化もなかった。開花が9月下旬なので、期待過ぎているのかも知れない。
ツリフネソウ
ヤブランが咲いていた。昨年の7月10日は、未だ蕾だったことを考えると、今年のヤブランの開花は早いといえる。ヤブランには外花被片と内花被片があり、大きさに違いが見られる。内花被の方が幾分丸みがあり、大きめのようだ。ヤブランを見るとツルボを思い出す。2つは一見よく似ている。ツルボは8月下旬に咲き、6枚の花弁に大きさの違いがない。
ヤブランの小花
クサギの蕾
クサギの先にリョウブがある。このリョウブを見た時、「花が終わってしまった・・・」と思った。先日は、極僅か咲き始めたところだった。それが花の最盛期を見ず、終わってしまうとは皮肉なことに思えた。枝の中にまだ写真に残せそうな花があるか探してみた。花は高いところにありそうなので、望遠写真を撮った。結果は芳しくなかった。諦めて少し進むと、目の前に別のリョウブの樹が現れた。このリョウブの樹は、今までよく見たことがない。見ると、こちらはまだ花が残っていた。白色の丸みを帯びた5枚の花弁が数えられる。さらに10本の雄しべ、先が3つに割れた雌しべも見ることが出来た。
リョウブ
リョウブの小花
再びハギが咲いていた。柄が垂れていそうに見えたので、一瞬、このハギはミヤギノハギかと思った。しかし、葉の形を見ると、幅が狭くない。また、小花を見ると、竜骨弁が長く伸びていない。従って、このハギはヤマハギになる。
ヤマハギの小花
ハギの脇にアキノタムラソウが見えた。先ほどアキノタムラソウとナツノタムラソウについて調べてきたことが再現した。いままでこの2つについて戸惑ってきたが、横浜辺りではナツノタムラソウが見られないことが分かってからは、戸惑うことがなくなった。これはもう間違いなく、アキノタムラソウになる。
アキノタムラソウ
アキノタムラソウの小花
このシダはイノデになる。クヌギ休憩所の裏で1度見てきた。このシダは2回羽状複葉の葉が放射状に出ている。柄には三角形をした鱗片が密生している。中軸にも小さな鱗片が密生している。小羽片は濃い緑色で、先に針状の突起がみられる。胞子嚢は小羽片に2列に並んでいる。
イノデ
イノデの柄
イノデの羽片
イノデの葉の裏:胞子嚢
撮影:7月7日
記 平成30年7月17日(月)