公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園[キツネガヤ、エビズル、ヤマハギ、クズ、ヒメアカタテハ]

717日(火)

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 これは何だろうか、花序が垂れているところを見ると、スズメノチャヒキに似ていると思い、取り敢えず、「スズメノチャヒキ」で検索した。そこで出え来た下記の資料12で確認すると、試料は小穂の中に入っている小花の数が少なく、どことなく違っている様に思えた。そこで、今度は、「スズメノチャヒキに似ているもの」で検索した。検索してでき来た中から資料3を選び、開いてみた。すると、キツネガヤの名前と写真が出ていた。見ると似ている。最後に、資料45で確認してみた。ほぼキツネガヤで間違いないようだ。

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キツネガヤ
 
 エビズルが見えた。エビズル、エビヅルどちらが正しいのだろうか。牧野新日本植物図鑑では「エビズル(えびかずら)」となっている。名前の起源を見ると、「若い葉と茎とにはびっしりと赤紫の毛があって美しく、この色をエビの色に見立ててエビヅル、古くはエビカズラといったのであった」とある。そもそもこの段階で混乱している。「エビズルかエビヅルか」この疑問に着目した資料を探したが、見つからなかった。蔓性であることから推定すれば、エビヅルになると思うが、真のほどは分からない。エビズルは雌雄が別株である。花が咲いていないので、このエビズルがどちらになるのかはわからない。
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エビズル

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 エビズルの蕾

 ハギの花が見えた。花序の柄が長く伸びているので、これはヤマハギになる。ヤマハギは既にあちこちで咲き始めている。ハギにもいろいろあり、ヤマハギミヤギノハギ、マルバハギが代表的なハギと学んでから、ハギの花の見方が変わってきた。ヤマハギは翼弁と竜骨弁の長さがほぼ同じ長さである。花を見ていると、奇妙な形をしている花が見つかった。この花の旗弁が2枚ある。「変だなぁ」と思い、裏側を見た。やはり、旗弁2枚が重なっている。
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旗弁が2枚ある ヤマハギ

 右側の土手を見て歩いていると、上の方からクズの蔓が下りてきて、花をつけていた。前田の丘で、枯れたヤマボウシの枝に引っかかったクズの花を見たが、ここでは花がよく見えたので写真に撮った。クズの花については、以前詳しく見たことがある。その時のことを振り返った。竜骨弁を開いた時、その中に雄しべ等の基の部分が1つに合着しているの姿が印象的だったことが蘇ってきた。クズの花は花序の基から上へと咲き始めるようだ。
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 クズの花
 
 道に1頭のチョウが止まった地面に翅を伏し、動かない。普通は1度止まっても、直ぐに飛び立ってしまう。慌てて写真を撮った。このチョウの名前は何というのだろうか。何を手掛かりにしていいか分からない状態なので、「チョウ」で検索してみた。すると、資料1にサカハチチョウ、ヒメアカタテハ・・・の写真が出てきた。サカハチチョウに似ていると思い、試料と比べてみた。すると、翅の両端の模様が違っていることが分かった。直ぐ下のヒメアカタテハの写真を見ると、先程の翅の両端の模様が一致している。そこで、更に、資料2を出してみた。資料2と試料の写真が一致している。このチョウはヒメアカタテハになるようだ。こんなに検索があっさりできるとは思わなかった。
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撮影:77

  記  平成30713日(金)