公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

神奈川公園「モントブレチア、エノコログサ、イヌビエ、サンゴジュ、カゼクサ、アガパンサス」

714日(土)
 
 花壇にオレンジ色をしたモントブレチア(檜扇水仙)が咲いていた。この花の芽生えが雑草のように見えたため、わが公園では刈られてしまい、それ以後、姿が見えなくなってしまった。ここでは毎年きれいに咲くので、懐かしい思いをして見た。モントブレチアは、下記の資料によると、「アヤメ科ヒオウギズイセン属」に入る。従って、花はアヤメの花と同じように、外皮片が3枚、内被片が3枚の6枚からなる。
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 エノコログサも大分出てきている。穂の上の部分が曲がりかかったのを見ると、季節の進みが早いので、もしかしたら、アキエノコロが出てきているのではと思うことがある。しかし、まだアキエノコロは見つからなかった。
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 イヌビエが出てきていた。季節の進みが早いので、今年は既にイヌビエを見たような錯覚がしていた。しかし今日が初めてで、やはり見ていなかった。以前、この公園の入り口で、背丈が120cm以上あるイヌビエを見たことがある(資料1)。その時の記憶がまだ鮮明に残っている。資料2によると、「茎は基部近くから分枝し、高さ60120cm。基部はやや赤味を帯びる」とある。やはり、120cmぐらいになることがあるようだ。
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 イヌビエ

 サンゴジュの樹を見ると、果実が赤みがかってきていた。サンゴジュの葉を見ると、いつも汚れていて、きれいに見えない。何が原因か調べてみると、下記の資料では、「新梢の成長とともにサンゴジュハムシの被害がひろがる」とあった。この虫が原因なのかと納得した。サンゴジュが奇麗な葉をしているときは、時々タブノキと間違えてしまう。タブの葉は互生、サンゴジュは対生ということを考え落ち着く。
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 サンゴジュの果実

 草原を見ると、ある間隔でポツンポツンと大きな草の株がある。これは秋に花をつけるカゼクサの株である。カゼクサの葉は中肋が凸になっている特徴があるので、見慣れてくると分かる。
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 カゼクサの株

 アガパンサスが見えた。今この花が最盛期を迎えているようで、公園、街角でよく見かける。アガパンサスユリ科の花で、外皮片が3枚、内被片3枚ある。葯を付けた雄しべが6本ある。中央で葯が付いていないのがめしべになるのかもしれない。
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撮影:75

  記  平成30710日(火)