公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

浦島丘で見た花「アイノコヒルガオ、トウネズミモチ、アメリカヤマゴボウ」

627日(水)
 
 梅雨の合間を見て、久しぶりに浦島丘の方へ出かけた。JRの陸橋を渡ると、道沿いにセイバンモロコシが花をつけていた。「もう、この時期が来たかぁ」と思った。このところ四季の公園の方へ出かけていたので、町の中の変化に気が付いていなかった。昨年の記録を見直すと、720日に見ていた。今日は621日で、丁度1か月早い。どの花も今年は早まっている傾向にあるが、このセイバンモロコシも早いようだ。茎や葉を見ていると、セイバンモロコシとススキの区別が難しい。以前、ススキと比較したことがあったので、下記の資料を見直した。セイバンモロコシの葉は柔らかく、先が曲がる。葉舌、鞘口の毛は、セイバンモロコシの方が長く粗い。丁度、花が咲いており、小花からおしべとめしべが出ているのが見えた。
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セイバンモロコシ

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セイバンモロコシの葉舌と鞘口

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セイバンモロコシの葉鞘

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 セイバンモロコシの花

 いつも見る小学校の前の崖を見たが、センニンソウはまだ目に付くほど成長をしていなかったので、藪の方へ向かった。何年も見続けてきた藪だが、ここ数年で、宅地ができ、フェンスがつくられ、更に、タブノキか伐採された。その影響を受け、下草(マウント)は姿か消えてしまった。環境が変わったことで、植生に変化が表れてきている。
下の藪へ行く階段の手すりにヒルガオガ絡みついていた。町の中でよく見かけるヒルガオの花柄の上部は翼がある。この翼が、ヒルガオとコヒルガオの判定に使われる。今見ているヒルガオの柄の上部には翼がない。従って、コヒルガオではない。今まで、この花をコヒルガオでないからヒルガオと考えていた。ところが、下記の資料を見直すとアイノコヒルガオが記載されていた。他の資料などを合わせてみていくと、葉の形がコヒルガオに近いので、アイノコヒルガオになりそうに思えてきた。ただ、資料では、アイノコヒルガオの花柄には翼がないが、稜があるという。その稜を探してみたが、見当たらないのが気になる。
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アイノコヒルガオの花と葉

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 アイノコヒルガオ:花柄に稜が見つからない

 タブノキの隣のトウネズミモチに白色の花が見えた。トウネズミモチは、先日のウォーキングの際、大熊川沿いで見て来た。枝先を見ると、こちらの方が花数が多いので、早く開花したようだ。トウネズミモチは下の藪へ行く階段の途中にもある。こちらは花が低いところにあったので、ここで接写写真などを撮ることにした。写真を撮ろうと、枝に手を触ると、花がポロポロと落ちてきた。この様子から判断すると、同じ場所でもこちらの方が、開花が早かったようだ。
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 下の藪へ行くと、今日は、花らしいものはほとんど見当たらなかった。その中で、唯一アメリヤマゴボウが花をつけていた。アメリヤマゴボウは四季の公園で、行くたびに見て来た。この花の小花は花序の下の方から咲いてくる。花序を見ていくと、もう上の方まで咲き出したものがあれば、まだ咲き出さないものもあった。1つの株でも一斉に開花するのではないことがよく分かる。
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アメリヤマゴボウ:上の方まで咲いている

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 アメリヤマゴボウ:花は1つも咲いていない

撮影:621

  記  平成30624日(日)