6月16日三ツ池公園「アカメガシワの雄花と雌花を見る」
6月16日(土)
ここはヌルデ、ミズキ、アカメガシワなどがあったところである。4月に見た時にはこれらの樹木がはっきりと区別できたのだが、今見ると、それぞれが成長すると同時に他のものも芽生え、大きくなってきて、混み入ってしまっている。こうなると、よく見て行かないとそこに何があるのか見分けがつかない。中央の背丈の高い2本の樹がヌルデで、このヌルデの上に絡みついている大きな葉をしたものはクズ、下に絡みついているのがヤブガラシになる。左手前に4本真っ直ぐ伸びているのはセイタカアワダチソウである。後方の右側の背の高い1本の樹はエンジュになるようだ。ミズキが見つからない。4月の時と場所がずれたのだろうか。
右側の藪の様子
ヌルデ
これはミズキの葉だろうか。葉をよく見ると、縁に鋸歯がる。確か、ミズキの葉は互生で、鋸歯がなく、もう少し丸かったと思った。この葉はエノキの葉に似ているが、葉だけで名前を判定するのは難しい。
エノキの葉?
エノキの葉?の拡大
ここに見える丸い葉がミズキの葉ではないだろうか。この葉には鋸歯が見られない。葉柄に赤みがある。目を右へずらすと、この全縁の葉を付けた幾分高い樹が見つかった。これがミズキになるようだ。それにしても2か月ぐらいで。こんなに背丈が伸びるのだろうか。成長の速さに驚く。
ミズキの葉
ミズキ
何とか右側の藪の樹の区別がついた。左側にはアカメガシワがある。大きく道へ張り出していたアカメガシワの樹は、昨年の3月9日に伐採されてしまった光景を見た。それから1年と3か月経つ。もう幼木といっても背丈がかなり高くなっている。ミズキの成長が速かったが、このアカメガシワの成長も驚くほど速い。見ると花を付けている。手前の樹は雄花を付けているので、雄株になる。
アカメガシワの雄花
アカメガシワは雌雄が別株である。雌株はないだろうかと探したが、殆どが雄株に見えた。奥の方のアカメガシワの頂部を見ると、少し様子が違っているようなので、望遠写真を撮ってみると、4つほど大きめの丸いものがあり、あとは毛に覆われた小さな粒が集まり、塊をつくっていた。これが雌花になるのだろうかと思った。しかし、雄花の写真を拡大している時、「あれ、これも雄花ではない」と気が付いた。大きめの丸いものは雄花の蕾のようだ。
アカメガシワの雄花の蕾:一瞬雌花かと思った
奥の藪の縁を覆うようにタイアザミがある。棘のある大きな葉を伸ばしている。ここを藪沿いに通り過ぎて行くと、一番奥にアカメガシワの樹があり、手前に雌株、奥に雄株がある。雄株の雄花は先程見て来たので、ここでは雌株の雌花を見た。この雌株は毎年見ているが、高い所にあり、何時も鮮明な写真が撮れない。雌花花序は枝と枝にあるため、カメラの焦点が雌花花序へ行かない。何枚か撮影したが、やはり焦点が合わなかった。それでも、先程の雄花とは違い、雌花ということが分かる。
アカメガシワの雌花
撮影:6月7日
記 平成30年6月14日(木)