公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ツ池公園「クリの雌花を見る」

615日(金)
 
 茶店の前の広場にハゼノキがある。見ると果実が出来ていた。このハゼノキの花や果実は何時も高い所にあるので、綺麗な写真を撮ることが出来なかった。今日は、上手く撮影できる枝がないかと樹の周りを見ていると、裏側に、低い枝が見えたので、そこで撮影した。ここでハゼノキの果実を手にするのは初めてである。球形と見えていた果実はかなり扁平な形をしていた。大きさは長さ1cm、幅5mm、厚さ3mmであった。
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ハゼノキ

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 ハゼノキの果実

 茶店の前を通り進むと、右側にカシワバアジサイの大きな白色の花が見えてきた。先日は咲き始めたばかりだったが、今日はほぼ満開である。葉がカシワの葉に似ているところからこの名前が付けられたというが、成る程と頷ける。下記の資料によると、「北アメリカ原産の栽培種で、秋に紅葉する。原産地での高さは23m、大きいものは高さ8m近くになる。」という。こんなに大きなものを見たことがないが、こうなると、アジサイのイメージではなくなってしまうのではないだろうか。
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 これはイグサになるのだろうか。茎は丸く、その途中に、花なのか、果実なのかがある。拡大すると、褐色の楕円形をしている。下記の資料によると、イグサは花期を終え、果実に成っているようだ。また、資料の中に帰化植物のコゴメイが紹介されていた。若しかしたらこのコゴメイの可能性もある。資料では、「コゴメイは、髄は充実せず空隙が多く、茎の縦断面を見るとこによって、容易に区別できる」とあったので、確認してみたい。

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イグサ

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 イグサの果実

 里の広場へやって来た。ここで見たいのはクリの雌花である。毎年ここのクリの花を見ていたが、今年は花の時期にこられなくて、雄花を見るのを逸してしまったので、せめて雌花だけは捉えておこうと思っていた。クリの樹はエゴノキの上にある。坂を上り、クリの樹を見た。もう雄花の姿、形がない。雌花も見つからない。昨年は簡単に見つかったが、どうしてだろうかと思いながら探すと、果実に成り始めているのが見つかった。遅かったかと思いながら見ると、ひも状をした白色の花柱が見つかった。下記の資料によると、「雌花は緑色の総苞(若いいが)の中に3個ずつ入っている」という。花柱の塊を見ると、雌花が3個ありそうに見えそうだ。
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クリの雌花

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クリの雄花:1つだけ見つかった
 
 下のエゴノキを見ると、他所では、既に果実が鈴なりになっているのだが、このエゴノキの果実は少ない。今年はクリと同じ現象で果実が少ないようだ。
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 このエゴノキの果実

撮影:67


  記  平成30614日(木)