公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ツ池公園「 ハンゲショウの花が咲く」

612日(火)

 ハンゲショウの葉が白色に変わり始めてきた。こうなると、ハンゲショウと分かる。ハンゲショウの枝先にはすでに花序が伸びてきている。曲がった穂の付け根を見ると、蕾が開きかけているように見えたので、写真を撮ってみた。すると、蕾が開きかけており、中の雄しべの葯が見え始めていた。中でも一番の基にある蕾は開き、雄しべが外へ向かって出ていた。牧野新日本植物図鑑によると、「花被はなく、雄しべが67本その中に雌しべが1本ある」と書かれている。また、小花が開花してくると、花序が立ち上がってくるという。写真は鮮明でないが、雄しべは5本ぐらい数えられる。めしべの柱頭が34に割れているが、下記の資料によると、「柱頭は4裂する」とある。
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 ハンゲショウの小花(以前の写真)

 直ぐ隣に、シンワスレナグサワスレナグサ)が花数を増していた。514日に見た時も花数は多かったが、それに増して多くなった。シンワスレナグサワスレナグサ)は随分花期が長いようだ。「ワスレナグサ」の歌があるが、その時の花は「この花だろうか?」と考えてみてしまう。「本当はどの花をさしていたのだろうか」と想像してみるのも面白い。
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 ヒメジョオンが咲き出してから日にちも経ってきた。急激に暑さが増してきたこともあり、勢いがあったヒメジョオンにも衰えが見え始めている。ところが、水辺の近くのここの一画のヒメジョンはみんな元気である。場所によって開花の様子が変わって来るし、成長が遅かったヒメジョも遅れて開花するので、まだまだ花期は続くと思う。
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 水田の脇の日だまりに紫色のマツバギクが咲いていた。この一角だけを見ていると、マツバギクの大きく開いた花から長閑さを感じる。
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 水田の脇を通り、ヤマハギの横を進んでいると、真っすぐ伸びたセイタカアワダチソウに目が行った。見かけは先日四季の森公園で見たミソハギに似ていた。ミソハギは水辺にあるので、これは明らかに違っている。葉を見て確認した。セイタカアワダチソウの葉は互生であり、ミソハギは対生である。明らかにセイタカアワダチソウと分かる。
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 水田を出た所で、再びホタルブクロに出会った。副萼を見ると、今度は反り返っていないし、萼は幅広く短い。この特徴からヤマホタルブクロと分かった。副萼の他に何か違いがないだろうかと、近くのホタルブクロと比較しながら見ていた。ホタルブクロには白色のものと、紫色の斑点があるものとがあるが、ヤマホタルブクロは紫色の斑点があるもの1つであるように思える。
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ヤマホタルブクロ

撮影:67


  記 平成30610日(日)