公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「ハンノキ、ムラサキツメクサ、ガマズミ、イボタノキ、ハンゲショウ、ノアザミ、籾の天日干し、ハナイカダ」

525日(金)

 昨年はハンノキをあまり見ていなかったので、今日は久し振りにハンノキを見た。枝から釣り下がっていた雄花花序はもう残っていない。今は雌花花序が残っている。この雌花花序は果実に変わろうとしている。この大きさを計測すると、長さ1.3cm、幅5mmと非常に小さいものであった。ハンノキの花序は小花が密にかたまっているので、小花の詳細を知ることが難しかったが、この果実についても解剖しない限り、詳細を知ることは難しい。
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 ハンノキの果実

 舞岡公園ではウツギ、イボタノキが彼方此方で咲いている。これらの花は、今最盛期を迎えているようだ。畦道に戻ると、ムラサキツメクサの花が目に付いてきた。4月に撮影した時はこれほど目につかなかったが、勢いが増してきているようだ。この花はマメ科の小さな花が集まり頭状花を形成している。1つの小花を採り出してみると、旗花、翼弁、竜骨弁が見られ、中々綺麗な花である。
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 古民家の入り口近くに来ると、大きなガマズミの樹が花を沢山付けていた。昨年は花の数が少なく、満開になったガマズミの花を見た記憶が少ないが、今年は既に色々な所で咲き誇っている光景を見て来た。
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 ガマズミ

 古民家の庭に入り、奥へ進むと、イボタノキが沢山の花を付けていた。先程もこのような光景を見て来たばかリである。何処のイボタの樹も、花は同じだが、周りの風景の違いで、趣に違いが出てくる。筒状花の先が4つに分かれているところを確認した。イボタノキの葉は楕円形で、先が丸みを帯びた特徴のある形をしている。花のない時はこの形を見て、ここにイボタノキがあると判断している。葉は枝に対生し、全縁で、殆ど柄がない。
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 イボタノキの花

 奥へ入り、小沼を見ると、背丈が高くなったハンゲショウでいっぱいになっていた。ハンゲショウの葉は大きくなったが、未だ化粧前の緑色をしている。この緑色の葉の姿からはハンゲショウとは判断しにくい。
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 一寸奥へ入ったところにノアザミが咲いている。昨年も同じ場所に咲いていた。先日は咲き始めたところだったが、今は萎れ出した花も見えてきた。蕾があり、未だ次々に咲いてくるが、1つの花を見ると、咲いている期間は短い。花は長持ちしないことが分かる。
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 庭へ出ると、籾が天日に干され、乾燥中であった。今年の127日にもこの光景を見ている。このお米を利用した催しが近いうちにあることが伺える。
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 天日に干される籾

 古民家を出て、門の前の植込みを見た。ここにオニシバリなどがあることを知っているので、それを見ていると、隣にハナイカダがあった。ハナイカダは葉の中央に花を付ける珍しい植物である。今までは図鑑の中の植物と思っていたが、まさかここで見られるとは思っていなかった。今は花期を終え、立方体に近い果実をつくり始めている。
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 ハナイカダの果実

撮影:515

  記  平成30523日(水)