公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の公園[ヒメグルミ、シナサワグルミ、ホウズキ、ハンゲショウ、ミズキ、ヤマボウシ」

526日(日)
 
 ガマズミの左側に不動の滝へ通じる道がある。不動の滝の奥の高台は、昔、樹が生い茂った山間部を形成しており、雨水が保水されいたという。その水が流れてきて、不動の滝をつくっていたという。しかし、今は団地として開発され、過っての山間部は水が枯竭し、滝へは水が流れなくなってしまったという。
 道を渡ったところにヒメクルミシナサワグルミがある。ヒメグルミを見ると、先が細まった果実が出来ている。果実の表面は白色の毛が沢山あり、先端には雌しべの名残がある。ヒメグルミの名前は最近知った。果実を見ると、オニグルミとほとんど変わらない。この2つをどうやったら識別できるか調べているが、今のところ解決の目途が立っていない。
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左:シナサワグルミ 右:ヒメグルミ
 
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ヒメグルミの果実
 
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オニグルミの果実(過去の資料)
 
 隣にあるシナサワグルミの名前を知ったのはつい最近である。舞岡公園にはサワグルミがあるので、最初はサワグルミとどこが違うか調べた(資料)。そこで、「果実には2枚の翼の形をした小苞が付いている。この翼の形が細長いとシナサワグルミになり、円盤状だとサワグルミになる」ことを学び、2つの違いを知ることが出来た。再度シナグルミとヒメグルミを見ると、この2本の樹の間に似た樹がもう1本あるのに気が付いた。この樹はどっちになるのだろうかと、上空の果実を探した。すると、シナサワグルミの果実が見つかり、シナサワグルミと分かった。
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サワグルミの果実
 
 シナグルミやヒメグルミの下の叢を見ると、小さな白色の花が見えた。講師の先生はホウズキと説明された。ホウズキと言えば、イヌホウズキを思い出す。日頃目にしているのはイヌホウズキでホウズキを見ることはない。この花が、昔子供の遊びに使われていたホウズキなのだろうか。調べてみると、下記の資料が見つかった。写真等を見て行くと、子供の遊びに使われていたホウズキが掲載されていた。
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ホウズキ

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 ホウズキの花

 目を初めて芦原湿原へ目を向けた。湿原はヨシ(アシ)が群生している。そのヨシ(アシ)の足元を見ると、楕円形の大きな葉が水面を埋めている。先日、先程のガマズミを見ていた時、自然観察の一行が来て、ここの葉を見て、ハンゲショウと説明を受けていたので、ここにハンゲショウがあることは知っていた。葉は未だ緑色で、ハンゲショウとは分からない。
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 木道を進んで行き、枝を張り出している、ミズキを見た。既に花期を終え、果実期を迎えているが、緑色の果実も大分なくなってきている。ミズキの葉は全縁で、丸みのある楕円形をしており、主脈から出る曲線を描く葉脈が目立つ。
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 ミズキの果実

 ヤマボウシが見えてきた。先日の自然観察の時は、ここのヤマボウシを見ている時、雨が激しくなったことが記憶に新しい。あの時は花の写真を上手く撮影できなかった。
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 ヤマボウシを見る一行

 木道の下に先日までニリンソウの花が咲いていたことに触れられた。このニリンソウは先日見ている。白色の花弁に見えるものは萼で、この花には花弁がないという。
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撮影:519

  記  平成30524日(木)