公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「オニグルミ、スイカズラ、キツネアザミ、ムクノキ、ハコネウツギ、イボタノキ、ウグイス、マユミ」

524日(木
 
 狐久保へ入った。ここで見るのはオニグルミである。先日は雌花を見ようと思っていたが、雌花は終わり、既に果実に成り始めて仕舞っていた。果実は細い楕円形で、沢山の毛で覆われていた(資料1)。今日見ると、膨らんで、丸味が出て来たので、一回り大きくなったことが伺える。先日、四季の森公園でヒメグルミの名前を知った。そのヒメグルミを調べて行くと、オニグルミによく似ていることが分かってきた。こうなると、舞岡公園で今見ているオニグルミが確かにオニグルミなのか知りたくなってきた。牧野新日本植物図鑑によると、「オニグルミは核面の滑らかなヒメグルミに対して凹凸があって醜いからである」とあった。資料3によると、「ヒメグルミはオニグルミの変種で、果実は扁平で表面に皺がなく、頂端は鋭く尖る」と説明されていた。外見では区別が難しいようである。
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 オニグルミの果実

 農道へ戻って来たところにスイカズラが咲いていた。黄色くなった花と、白色の花とがある。スイカズラの花は最初白色で、次第に色が変色し、黄色くなっていくという。花を見ると、黄色い花の中に萎れた花が見つかるが、白色の中には萎れた花がない。
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 フェンスに張り付くようにキツネアザミがあった。先日も古民家の庭で見ているが、ここは株が大きく、花数も多い。キツネアザミはノアザミの様に棘がなく、先日総苞片の背面の上部にとさか状の突起があることを学んだ(資料)。再度確認すると、確かにとさか状の突起が認められた。
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キツネアザミ

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 キツネアザミの花

 狐久保へ入るところに大きなムクノキがある。そこから長く突き出た枝の写真を撮影したつもりだが、写っていた葉はムクノキの葉とは違っているよう見える。ムクノキはこんなに大きくなく、葉脈はほぼ平行に走り、葉の縁では鋸歯まで到達している。また、鋸歯は先が棘のように鋭くなっている。この葉はムウノキの条件を満たしていないように思える。この葉はムクノキよりキブシの葉に似ているようだ。ここにキブシの樹があったろうか。再度検討したい。
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 ムクノキ? or キブシ?

 ハコネウツギの樹が見えてきた。ハコネウツギは合弁花類スイカズラタニウツギ属で、白色の花を咲かせているウツギとは別物である。白色の花を咲かせるウツギは離弁花類、ユキノシタ科ウツギ属になる。このハコネウツギの花は花弁の基が箱型で、角が見られる。花は、最初白色で後に紅色に変化していく。
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 イボタノキが見えてきた。今まで見て来たイボタノキは花数が少なく、どう見ても最盛期を迎えた様子もなかったし、終わりのようでもなかった。ここへきて初めて花数の多いイボタノキに出会った。花は厚ぼったい円筒状の花で、先が4つに割れている。
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イボタノキ

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 イボタノキの花
 
 イボタノキを見ていると、ウグイスらしい鳥が2羽、一緒になって飛んできて、目の前の樹に止まった。直ぐにカメラを用意し、撮影した。つい先日も偶然ウグイスを撮影した。ウグイスの鳴き声はよく聴くが、姿を見ることは殆どない。どういう訳か、このところ続けて写真が撮れた。ウグイスは首の後ろは黒っぽいが、顔腹は黄白色をしている。目の周りは白色で、耳辺りにかけ灰黒色をしている。ウグイスに目が行っていたので、何の樹に止まったか全然見ていなかった。写真で見ると、分かり難くなっている。若しかしたら柿の木かも知れない。
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 ウグイス

 マユミの樹が出て来た。マユミの樹は雌雄が別株というので、雄株を探している。このマユミを見てもやはり雌株のようだ。雄株はこんなにも少ないのだろうか。
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 マユミの花

撮影:515

  記  平成30522日(水)