公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の公園[ミツバウツギ、ニシキギ、イボタノキ、ウツギ、スイレン、マユミ」

524日(木)
 
 519日(土)、四季の公園で、自然観察会があるということを聞き、出かけて見た。案内によると、5月から毎週土曜に行うという。こういう催しは初めてで、喜ばしい催しである。参加してみると、先週の観察会と違い、参加者はごく少数だった。
 はす池を右回りに進み始めた。ここは先日まで、キショウブが咲き誇っていたところだが、今は花があまり残っていない。ここの池側のミツバウツギを見た。先日は、ここでキショウブを見ていたのだが、ここのミツバウツギには目が行かなかった。今ミツバウツギには果実が出来ている。このミツバウツギを知ったのも果実の時だった(資料)。果実は2つが付いているようで、ハート形を逆さまにした形をしている。注意してみて行くと、藪側にもミツバウツギが時々出てくるのが分かってきた。ミツバウツギの花は平開しない。
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ミツバウツギ

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 ミツバウツギの果実

 藪側を見ながら木道を進むと、ミツバウツギに混ざりながらニシキギが出て来た。ここの一帯にニシキギの樹が並んでいるのを先日確認している。今は花がなく、果実が出来始めている。赤く扁平な形をした果実を見ることがあったが、出来始めた緑色の果実はよく見たことがなかった。こういう果実の形を分果と呼んでいる。このニシキギ3つに分果していることになる。
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ニシキギの果実
 
 更に進むと、イボタノキが出て来た。先日別のところでイボタノキを見たが、未だ白色の蕾が閉じていた。ところが今日はもう花が終わりごろであるとの説明があった。見ると、花数が少ない。イボタノキも花が平開しないので、よく見ないと、開花しているのか、していないのか分からない。花は円筒花で、先が4つに分かれている。雄しべが2本見える。牧野新日本植物図鑑によると、雄しべは2本であるという。
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 イボタノキ

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イボタノキの花

 ハス池が終わりになった。325日、ここの一画にナノハナが綺麗に咲いていたが、今はその面影もなくなっている。細い水路を渡ったところに。ウツギの大きな株があり、白色の花をいっぱいつけていた。今が最盛期のようだ。花に近づくと、仄かな香りが漂ってきた。白色の花が太陽の光を受け、一層眩しく見える。花の中の雄しべを写真に収めようとすると、露出をかなり絞らないと、写真にならない。この雄しべは翼のようなものがついている面白い形をしている。
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ウツギ

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 ウツギの花

 ここから芦原湿原の右側を進んで行った。すぐ左側に小さな沼があり、そこのスイレンが咲いていた。先日も三ツ池公園スイレンを見て来た。しかし、三ツ池公園では赤い花のスイレンはなかった。ここの沼を見ると、紅白が揃っている。また、両方の花を身近で見ることが出来る。
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白色のスイレン

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 更に進むと、マユミの樹を説明してくれた。もうマユミの樹に花はない。マユミの樹は雌雄が別株というので、雄花を探し求めていたが、依然として見つからない。花の残骸を見ると、果実が出来始め、四角っぽい形に見えてきた。
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 マユミ

撮影:519
 
  記  平成30522日(火)