舞岡公園「ウグイスカグラの果実、ヤマボウシ、エゴノキ、オニウシノケグサ、ナワシロイチゴ」
5月23日(水)
前田の丘から瓜久保へ向かった。先日は、山へ入ろうとした時、ミズキの花がたくさん落ちていて、吃驚したが、今日はミズキが果実に成り始めており、花弁の落ちている形跡はなかった。コナラ、マユミなどを見ながら山道を進んで行くと、赤い綺麗な果実が見えた。「この果実はウグイスカグラではないだろうか」と思った。今年はもう見ることはないと思った綺麗な果実が見られて、幸運だと思った。
ウグイスカグラの果実
カッパ池へ下りてくると、カッパが相撲をしているところがある。そこの脇にヤマボウシの樹がるのを知っている。いま、ヤマボウシが最盛期を迎えているので、ここでもその光景が見られることを期待していた。池へ近づくと予想通り、ヤマボウシが満開になっている光景が見られた。ただ、小花についてはここからでは分からない。
ヤマグワの果実は赤みから黒っぽい色に変わり、高い所のサワグルミの果実も分かり難くなってきた。日にちが過ぎると、自然はどんどん変わって行く。今日は、舞岡公園のエゴノキが気になって来たが、前田の丘へ向かうところでは、期待が外れてしまった。カッパ池から瓜久保休憩所へ向かっていくと、終わって仕舞ったと思ったエゴノキの花が見えた。多くは散って仕舞った状態だったが、何とか望みを果たすことが出来た。
エゴノキの花
瓜久保休憩所から狐久保へ向かった。ここの沿道へ出ると、オニウシノケグサと思われる草が花を付けていた。ここを通る時、「ああ、オニウシノケグサが出て来た」と思いつつも、詳しく見ることはしていなかった。今日は花が咲いているので、少し見ようという気になった。以前オニウシノケグサについて調べたことがあったのでそれを振り返ってみた(資料)。「小さな花序には短い柄がつき、その先に小穂が1つく、小穂は約1cm、小花が6個ぐらい、小穂の柄には毛のようなものがあるせいかざらざらする、葉舌 高さ:1mm以下 褐色 上は平ら」等が書き込まれていた。小穂を見ると、長い柄につくものと、短い柄につくものとが対になっている。小花からは葯とブラシ状の雌しべが出ている。
オニウシノケグサが見られた叢
オニウシノケグサの小花
園道から農道へ入り、狐久保のオニグルミを見に向かった。この農道の脇の崖を見るのも1つの楽しみにしている。今日は、ナワシロイチゴが見えた。この花も随分見るようになった。先日、花弁の下の部分の隙間から中の雄しべが見えるのに気が付いたので、改めて確認した。花弁の下部分が口の様に開いており、確かに雄しべの花糸が見えた。この花の雌しべはどこにあるのだろうか、雌しべは中央にあるということは知っているが、どれが雌しべなのか、分かり難かったので、調べてみた。すると、下記の資料では、「雄しべ、雌しべとも多数」とあった。写真の中央の花を見ると、花弁が落ち、内部が見える。それを見ると、雄しべが外側に開き、中央に柱状にかたまっているものが見える。この塊が雌しべになるようだ。萼を見ると、先が5つに分かれ、表裏に沢山の毛があり、裏には茶褐色の棘が見られる。
ナワシロイチゴの花
ナワシロイチゴの萼
撮影:5月15日
記 平成30年5月20日(日)