舞岡公園「マユミ、ヤマボウシ、アワブキ、コウゾリナ、イイギリ」
5月22日(火)
クリの樹の隣にマユミの樹がある。何となく見て来たマユミの樹だが、この樹は雌雄が別株だという。今までそういうことを考えず、花の時期は雌雄のことを考えていなかった。下記の資料を見ると、「雌花・・オシベの花糸の長さが短く子房の先が長い。雄花(雄株・・4本あるオシベの花糸が長い。」と指摘している。今まで見て来たマユミは全てと言えるほど、花の後に果実を見てきた。雄株だと果実がないことになるが、今まで果実のできていないマユミの樹は見ていない。実際に過去の資料を見直してみたが、花は雌しべが突き出た雌花ばかりであった。若しかしたら見落としているのであろうか。
マユミの雌花
一段上がったところにヤマボウシがある。今白色の花(萼)を見ると、大抵はヤマボウシである。ここの高台にはサクラの樹に沿って植えられている。白色の花(萼)は緑色をしているときは細くて小さく見えたが、白色に色づいた今は幅が広がりひとまわり大きくなったように見える。白色の花(萼)の中央にある本来の花を見ると、開いたもの、蕾のもの、花を終えたものとが入り混ざっている。
ヤマボウシの小花
さらに奥へ進むと、アワブキとコブシがある。コブシは花を終えているので、注目しているのはアワブキである。近づくと、枝先に小さな粒状の蕾が沢山付いていた。「小花が咲くのにはまだ早いのか」と思いながら探すと、1個だけ咲いていた。この花の花弁は5枚で、2枚が花弁とは思えない線状の形になっている。たった一つの花で確認は難しい。それでも、3枚の幅広い花弁と1本の線状の花弁が確認できた。もう1本線状の花弁があるはずだが、確認できなかった。
アワブキの小花
クヌギ休憩所へ上がろうとした時、ノゲシに似た花が咲いていた。しかし、ノゲシとはどことなく違っているように見えた。葉は細長く、縁は棘状になっている。茎、総苞などにも棘状の毛がある。葉の根元を見ると、
コウゾリナ?
コウゾリナ?:葉は細長く、縁は棘状になっている
昨年、クヌギ休憩所から前田の丘へ向かう坂にイイギリの雄花がたくさん落ちていたのを覚えている。こんなにも沢山落ちるのかと思える程の数であった(資料1)。今年もつい先日岸根公園でイイギリの雄花が咲いているのを見ているので、若しかしたら、昨年と同じ光景が見られるのではと思っていた。坂を下って行くと予想した通りであった。雄花はよく見かけるので、雌花を見ようと樹の上を探してみたが、見つからなかった。ここのイイギリの樹は非常に高いので、探しにくいが、昨年と同じ結果であった。牧野新日本植物図鑑によると、イイギリは雌雄が異株というが、下記の資料2では、「雌雄別株、ときに雌雄雑居性」とある。赤い実を見たことがあるので、別のところで雌花を探してみようと思っている。
イイギリの雄花
撮影:5月15日
記 平成30年5月18日(金)