公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

舞岡公園「ハルジオン、イチゴツナギ、オニタビラコ、ヤマグワの雌花」

430日(月)
 
 サクラの花の時期が終わったと思ったら、野山にいろいろな花が咲き、5月に入ろうとしている。 4月26日に舞岡公園へ出かけた。今日はいつもと違うバスが来たので、この「バスはどこへ行くか」と運転手に聞いてみた。すると、舞岡台へ行くという。バスの色が違うだけで、大丈夫だった。このバスだと、坂下口から入るコースになる。
 公園へ入ると、薮際に草本類がいろいろ出てきていた。ハルジオン、イチゴツナギオニタビラコなどが見つかった。ハルジオンはこの後に出てくるヒメジョオンによく似ている。慣れるまではこの2つの違いを見分けるのが難しかった。花が咲いてくれば、2つの違いがはっきりするが、花が咲く前だと、これはどっちだっただろうかと、未だに迷う。花の頭が下がること、葉が茎を抱いているところを確認した。
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 ハルジオン

 イチゴツナギの仲間には色々あり、この識別は難しい。このイチゴツナギは茎が真っ直ぐ伸びている。葉鞘を見ると、背中は黄緑色をしており、葉舌は薄い膜状で先が尖っている。小穂を付けた枝は、1節から56本出ている。
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葉鞘の背中:黄緑色

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葉舌

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 節から出る小枝

 オニタビラコは根生葉が目立ち、茎が直立し背丈が高い。頭状花には筒状花がなく、舌状花のみからできている。花の直径は1cmであった。先日、舌状花の数を数えて見たら26枚ぐらいあった(資料1)。四季の森公園では、叢を這っているように見えたヤブタビラコを見て、これはオニタビラコなのかと迷った(資料2)。
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 そろそろウツギの花が見えるのではと期待していたが、まだ蕾の状態で、直ぐには開きそうもないように見えた。道を隔てた合い向かい側のガマズミもやはりまだ蕾の状態であった。
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 ガマズミ

 前田の丘へ上がると、草の背丈が大分高くなってきていた。先日来た44日の時は、未だ地面が見えるところがあり、奥まで道が見えていた。ところが今日は道が見えなくなっている。草の成長の速さには吃驚させられる。次回来るときは、簡単に奥へは行けなくなるだろう。
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 前田の丘

 左側にヤマグワの樹が並んでいる。今年は、今まで雄花を見て来たが、雌花は見ていなかった。ヤマグワの樹を見て行くと、「雄花も雌花もないので、変だなぁ」と思いながら奥へ進んだ。すると、雌花というよりも果実に成り始めたヤマグワが見つかった。雄花も雌花もなかったのは、雄株で、雄花が散って仕舞ったことが理解できた。
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ヤマグワの果実(雌花)

撮影:426
 
  記  平成30427日(金)