公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「キンラン、ホウチャクソウ、ミズキ、クマノミズキ」

429日(日)
 
 花の木園からショウブ園へ戻り、前山を上り展望台を目指すことにした。このコースは先日通ったコースである。山を上り始めると、右側にキンランが見えてきた。キンランはこの山の反対側の2か所で見て来たばかりである。キンランはどんな花のつくりになっているのだろうか。ランの仲間なので、シランについて調べたことを振り返って見た。シランの写真とキンランの写真を並べて見るとそっくりである。つくりも同じであると考えられる。下記の資料によると、「ユリと同じように、外側に3枚、内側に3枚の花弁がある。下側にある内花被片は他の5枚と形が違い、唇弁になっている。」と書いていた。これを当てはめてキンランの花を見直した。外側の3枚の萼が三角形をつくる様に並んでいる。内側の2枚は斜め上に手を挙げているように開き、もう1枚は袋状の唇弁になっている。一見分からなそうな花のつくりだが、やはりランの花のつくりをしていることが分かった。
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キンラン



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キンランの花

 目立つものには目が行きやすいので、キンランへ目が行っていたが、目をずらすと、黄緑色の花を吊り下げたホウチャクソウが目に入って来た。全体が緑色なので、注意して見ていないと、この花の存在には気が付かない。この花を見ると、チゴユリナルコユリ、アマドコロなどの名前が挙がってくる。ホウチャクソウチゴユリイヌサフランチゴユリ属、ナルコユリ、アマドコロはキジカクシ科アマドコロ属に入り別物である。アマドコロ属は葉腋にたくさんの花を付けるが、チゴユリ属は先端に数個の花をつける。チゴユリは花弁を開くが、ホウチャクソウはほとんど開かない。
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 展望台の下にある、クマノミズキを目指して尾根道を進んで行った。最後の急な坂を上り切ると、展望台へ着く。ここから見るミズキやクマノミズキには葉が沢山出ており、冬芽の姿を見ていた時とは景色ががらりと変わっていた。ミズキを見始めると、風が吹き始めているのに気が付いた。ミズキには花が咲いている。下で花の写真を撮ってあるが、ここのミズキの写真も撮っておこうと欲張った。しかし、写真を撮ろうとすると、皮肉なことに風が吹き出し、シャッターを切るチャンスが見つけにくい。アップ写真を撮ったが、やはり焦点が合っていなかった。
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ミズキ

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ミズキの花

 次にクマノミズキを見た。ここで撮った写真は、先日、ミズキとクマノミズキを比較したところで利用してある(資料)。「ミズキの葉のつき方は互生だが、クマノミズキは対生になっている。」ということだが、枝については分かるが、葉については判断が難しい。
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クマノミズキの枝:対生

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クマノミズキの葉(4/25にも利用している):対生
 
撮影:419
 
  記  平成30424日(火)