公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ツ池公園「フジ、エノキ、ムクノキ、ネコヤナギ、チガヤ」

425日(水)
 
 パークセンターへ着くと、屋根にフジが見えた。何回も此処へ来ているが、このフジの存在に気づいていなかった。下記の資料1の公園だよりを見ると、薄紫色と薄紅色の二種類のフジの花が咲いているという。その内の薄紅色のフジしか気が付かなかった。以前展望広場の休憩場に綺麗なフジが咲いていたのを覚えている(資料2)。しかし、ここは撤去されて、もうフジの花の姿は消えてしまった。高台のいい場所で、アコーデオンを演奏している人がいた。ここの休憩所が撤去されてから、三ツ池公園からアコーデオンの音も消えてしまった。フジはマメ科の樹で、花は蝶形花である。写真から蝶形花を確認しようとしたが、何となく分かるぐらいであった。
イメージ 1
薄紅色のフジ

イメージ 2
薄紅色のフジの花

イメージ 3
薄紅色のフジの小花
 
 休憩の後、水路近くにある2本のマユミを見た。今は、どこのマユミを見ても枝から対生に枝が出て、その先に球形の蕾が沢山出来ている。間もなく4弁の黄緑色の花が咲いてくると思われる。昨年は511日に花を見ている。
イメージ 4
 マユミ

 パークセンター前の小さな樹木園へ行き、エノキとムクノキを見た。エノキにはなかなか冬芽が出て来ないので、一時は枯れて仕舞ったのかと思った。その後、僅かに見えた冬芽も行方不明になって仕舞った。しかし、今日見ると、葉痕の上に見えた1対の角の間に2個の冬芽が現れているのが見えた。これは何なのかと一時疑った。資料2によると、角に見えたのは芽鱗であって、その中に予備芽が隠されていたということが分かってきた。角が見えていた時は、主芽は無くなっていたようだ。更に、枝先の方を見ると、冬芽が開き、新葉が出始めていた。どうやら、此方は見失った冬芽だったようだ。
イメージ 5
エノキの冬芽

イメージ 6
 エノキの新葉
 
 ムクノキを見ると、既に花が咲いていた。下記の資料を見ると、「新枝の先に雌花ができ、下部に雄花が出来る」という」このことを最初に捉えておけばよかったと思った。写真に写っていたのは雄花のみだった。何方の花にも花被は5枚あるという。写真からは雄しべが5本あることが確認できた。この雄しべの下にある緑色のものが花被になるようだ。
イメージ 8
ムクノキ

イメージ 7
 ムクノキの花

 小沼の脇のネコヤナギも大分変わってきた。花からたくさんの雄しべが外へ向かって長く伸びている。周りを包んでいた毛にみずみずさが無くなり、花の末期を示しているようだ。それに反するように、冬芽からは新葉が出始め、此方は生気がみなぎっている。1本の樹の中にも、衰えて行くものとこれから生まれてくるものとが見られる。これも世代交代に思える。
イメージ 9
 ネコヤナギ

 小沼の前の叢を見ると、チガヤが小さな群落をつくっていた。このチガヤは薄褐色がかっている。近くへ寄ってみると、花が咲いていた。ブラシ状の雌しべが濃紫色で、雄しべには長い葯が付いている。この2つの色がチガヤを薄褐色に見せていることが分かった。
イメージ 10
チガヤ

イメージ 11
 チガヤの花

撮影:413

  記  平成30322日(日)