公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「クマノミズキ、ミズキ、 ヤブレガサ、 マンサク、セリバヒエンソウ」

425日(水)
 
 里山の斜面にクマノミズキがある。ミズキはよく見かけるが、クマノミズキは余り見かけない。この2つの樹の違いを知ろうと注目している。ミズキの冬芽は赤褐色で、綺麗な色をしていた。一方、クマノミズキの冬芽は対生に出て、細長く、角のようだった。ここに来てミズキには早くも花が付き始めている。ここのクマノミズキを見ると、蕾すら見えず、花が何時咲くのか見通が立たない。下記の資料によると、「ミズキの花期が5月~6月に対し、クマノミズキは6月~7月となっている。また、葉のつき方が違っている。ミズキの互生に対し、クマノミズキは対生になっている。」という。そこで、葉のつき方の確認をした。クマノミズキの枝は対生に出ているが、葉は先端に纏まってついているので、確認が難しい。写真を拡大し、見て行くと、何とか対生になっているように見えてきた。
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クマノミズキの枝

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 クマノミズキの葉のつき方

 ヤシャブシの先にミズキがあるので、クマノミズキと比較してみた。ミズキには花が咲いている。花は十字形で、花弁は白色で細長い。雄しべが4本、これも十字形に花弁とはずれて出ている。枝が互生に出ていることが分かるが、葉を見ると、先に纏まってついているので、互生か、対生か判断するのが難しい。写真を拡大し、何とか互生であることが分かってきた。
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ミズキ

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ミズキの花

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 ミズキの葉のつき方

 笠を引き裂いたような葉が沢山見えてきた。この株が群生しているようだ。「ヤブレガサ」の名札があった。ぴたりと当てた名前と思った。花の姿は見られなかった。
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 マンサクの葉が大きくなってきた。こうなると、葉の特徴をしっかり捉えていないとマンサクとは分からなくなる。以前ガマズミの葉と間違えたことがあった。マンサクの葉は互生し、ガマズミの葉は対生している。よく見れば、葉脈や鋸歯の様子も大分違っている。
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 マンサクの葉

 セリバヒエンソウが見えた。この花は前回来た時も見ている。前回は、芦原湿原の畔に僅か数輪の姿があった。それが今日は彼方此方に群生している。青紫の花で、引寄せられる花だが、この花は毒性の強い花で、駆除の難しい毒草であるという。この花のつくりがよく分からないので、調べて見た。外側の花弁に見える5枚は萼で、本来の花はその中にあるという。中の本来の花を見たが、これが一層よく分からなかった。資料1によると、「上側の1対は白色で斜上する長い距を持ち、下側の1(退化雄しべ)」と書かれていた。上の1対は筒状で、先が2つに分かれているものではないかと思われる。基部を見ると、距になっている。下の1対がどうしても見つからないので、さらに調べて見た。すると、資料2に丁寧な写真入りの説明が記載されていた。しかし、それでも下の1対の花弁は見つからず、分からなかった。
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セリバヒエンソウ

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セリバヒエンソウの花

撮影:419

  記  平成30422日(日)