公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ツ池公園「フゲンゾウ」

420日(金)
 
  南門へ入ったところで、沢山の草花が咲いていたので、時間を忘れ見続けていた。未だ三ツ池公園へ入ったばかりである。シュゼンジカンザクラ、ソメイヨシノなどサクラの花は終わってしまったが、ハナミズキが咲き始めていた。花弁に見える白色の部分は萼であり、本物の花はその中にある小さなものである。花は手が届かない位置にあるので、写真に撮れるか分からなかったが、望遠を効かして撮影してみた。黄緑色な花が写っていた。花弁4枚、雄しべ4本が確認できた。
イメージ 1

イメージ 2

 ハナミズキの下に紫色のカタバミが咲いていた。この種は園芸品種だと思う。イモカタバミやハナカタバミと色々あるので、正式な名前は分かり難い。下記の資料を参考にすると、花の中心部分の紫色が濃いのでイモカタバミになると思えるが、似たものがあり、断定はできない。
イメージ 3
 モカタバミ

 ハナミズキの後ろの植込みにウンナンオウバイがある。先日は花が咲き始めていたが、今日は花の数がずっと増えていた。このウンナンオウバイは八重である。
イメージ 4

イメージ 5

 これはサツキになるのだろうか。ツツジが咲き、続いてサツキが咲いてくるのが順番だが、今年はほぼ同時に咲き出したようで、どれがどちらなのか見分けるのが難しい。一般的にはサツキの方が開花が遅く、小振りである。
イメージ 6
 サツキ

 この樹はドウダンツツジになるのだろうか。一般の公園に植えられているドウダンツツジは、この樹ほど背丈が高くない。つぼ型の花を見ると、ドウダンツツジではないかと思うが、姿かたちが変わると、判断に戸惑ってしまう。
イメージ 7

 花の広場へ来た。ここへ入ったところにフゲンゾウというサクラの樹がある。フゲンゾウは普賢象と書き、雌しべの内2本が葉化する珍しいサクラである。初めてこのサクラの存在を知った時、「珍しいなぁ」と思ったが、その後、調べて行くと、雌しべが葉化するサクラは他にもあることが分かってきた。それでも最初の印象が強く、このサクラを見ると、葉化した雌しべを見ることにしている。葉が大分出てきたので、花が目立たなくなっている。1つの花を引き寄せ、中を見ると、葉化した雌しべの存在が分かった。ただ、本数は上手く捉えられなかった。
イメージ 8
フゲンゾウ

イメージ 9
フゲンゾウ

イメージ 10
 葉化した雌しべ

 奥へ進んで行くと、カロライナジャスミンの黄色い花が見えた。遠くからは、先程のウンナンオウバイの花のように見えるが、近づくと筒状花で先が5つに割れている。別物と分かる。この花には仄かな芳香がある。
イメージ 11

撮影:413
 
  記  平成30418日(水)