花見山公園「ベニバススモ,ジュウガツザクラ,オカメザクラ,ギョイコウ,トウカイザクラ」
4月20日(金)
ベニバススモと名の付けられた樹があった。葉の色は紅色というより、暗褐色の感じがする。花は白色で、長い柄の先に1つ付いている。この花はソメイヨシノに先駆けて咲くという。今は葉が出ているので、ベニバススモと何となく分かるが、色々な資料を見て、葉が出ていないときの花だと、ベニバスモモとは判定できないと思えた。赤茶色の萼が反り返っているところなどはアンズやブンゴウメにも似ている。
ベニバスモモ
ベニバスモモの花
ベニバスモモの萼:反り返っている
白色っぽい八重桜が見えてきた。「何という名前のサクラかなぁ」と考えていると、「ジュウガツザクラ(十月桜)」の名前が付けられていた。ジュウガツザクラ(十月桜)はその名の通り、10月ごろに花を咲かせ、冬の間は花を付けないが、春になると再び花を付けてくる。しかし、春の花数は少ない。今までこの様な経験をしていたが、ここのジュウガツザクラ(十月桜)は花数が多く、下の方のにも咲いている。今までこんなに身近で見ることはなかった。花の大きさを計測すると、3cmあった、この大きさだとソメイオシノとほとんど変わらない。今までのイメージだと、もっと小さかった。下記の資料で、「ジュウガツザクラ(十月桜)はマメザクラとコヒガンザクラ(小彼岸桜)の雑種である」と触れていた。萼筒を見ると、膨らみ、毛があり、エドヒガンの形質が現れている。
ジュウガツザクラ(十月桜)
ジュウガツザクラ(十月桜)の萼筒
赤みの強いサクラが見えてきた。ここは少し暗いので、何のサクラか分かり難かったが、オカメザクラの名がつけられていた。オカメザクラはカンヒザクラとマメザクラの雑種で、ソメイヨシノよりも早く咲くサクラである。ここでは、ソメイオシノ、カンヒザクラ、オカメザクラなどを同時に見ることが出来る。オカメザクラは今年見損なってしまったサクラだったので、貴重な体験になった。
オカメザクラの萼筒
緑色のサクラのギョイコウが咲き始めていた。このサクラはソメイヨシノが散ってから咲くサクラである。いろいろなサクラを1度に見られるということは重宝だが、季節感が薄れてしまう。この辺と関東では少し離れているだけだが、季節の感覚は思っている以上違っているかも知れない。
ギョイコウ
ギョイコウの萼筒
シモクレン
再びトウカイザクラが現れてきた。説明は下記の資料に譲るとして、此方の方が花数が多く、花の特徴も分かりやすい。
トウカイザクラ
トウカイザクラの萼筒
撮影:4月10日
記 平成30年4月18日(水)