この八重桜の名前は何というのだろうか
4月18日(水)
狐久保を後にし、瓜久保へ急いだ。園道へ出る道を進むと、左の崖にキランソウが沢山見えた。この花も今年初めてではない。しかし群生しているようなので、写真に収めた。先日、キランソウについて、下記の資料で、「この花は唇形花で、上唇は小さく浅く2裂し、下唇は3裂し、中央が大きく、先が浅く3裂している。」と書いている。地面に張り付いており、毛深いので、綺麗に映る花ではないが、濃い紫色は人の目を惹きつける。注意して見ると、なかなか面白い花には違いない。
瓜久保へ着いた。一休みして、直ぐ坂道を上り、ソシンロウバイのところまで行った。ソシンロウバイには花の姿がなくなり、新葉も出現していなかった。サクラには既にはが出始めているのに、「このソシンロウバイの新芽の出現は遅いなぁ」と思った。
ソシンロウバイの前にあるヤマグワを見ると、葉が出て花が咲いていた。水車小屋近くで見た時は新葉と蕾がほぼ同時に出現し始めたところだった。一寸と離れただけで、これほど成長が違うとは思っていなかった。今見ている花は雄花花序で、雌花花序を探したが見当たらなかった。
ヤマグワ
ここで見るものはもう1つある。窪地にハンノキと一緒にあるサワグルミの樹である。下記の資料によると、「サワグルミの冬芽は早めに芽鱗が落ち、裸芽になるという」実際に見て来たところ、帽子の様な芽鱗を被っている時期があった。右側の冬芽を見ると、この冬芽は芽鱗が開けているように見える。芽鱗は意外と長く残っているように見える。
サワグルミの冬芽
最後の見学地の前田の丘へやってきた。ここには中央に列をしてサクラが咲いている。このサクラが何というサクラか未だに分からない。同じように舞岡公園の草木を見ている人の資料を参考にしても、ここのサクラに触れていない。萼筒に毛がないので、オオシマザクラ系か、ヤマザクラ系になる。花は八重だが、八重桜の中では花弁の数が少ない方に入るようだ。いろいろなヤエザクラの写真を見て来たところベニユタカが一番近いように見えるが。
ベニユタカ?
ベニユタカ?
ベニユタカ?
このヤマボウシは冬芽を見ていた時、枯れてしまったのではと思っていたが、新葉が現れず、樹皮が剥がれてきたところから見るとやはり枯れてしまったようだ。残念なことだ。
枯れたヤマボウシ
ここで見ておきたいものにアワブキの樹がある。この樹の存在に気が付いたのは一昨年の12月であった。あの時の冬芽の姿がいまも目に浮かんでくる。いま、アワブキの冬芽は新葉へと変わろうとしている。沢山の毛で覆われているが、葉脈がはっきり見えるようになってきた。
アワブキの冬芽
アワブキを見終わって、帰ろうとしたとき、アカメガシワとクリの存在を思い出し、急いで撮影した。アカメガシワは新葉が赤い色をしているところからこの名前が付けられたという。まだ開き始めたばっかりだが、赤い色がはっきりと認められる。
アカメガシワの新葉
最後にクリの樹を見た。あの黒っぽい小さな冬芽から新鮮な新葉が出て来た。新葉の基には冬芽の名残が残っている。新葉は丸まった状態から出るが、既にはっきり葉と分かる形になっているものも見られる。新葉を見て行くと、新葉の中に赤く染まったものが見られるものもあった。これは一体何だろうか。下記の資料によると、クリメコブズイフシによる有害な虫こぶだという。
クリの新葉
クリメコブズイフシによる有害な虫こぶ
撮影:4月4日
記 平成30年4月16日(月)