花見山公園「ヤエベニシダレ、アンギョウザクラ、トウカイザクラ」
4月17日(火)
福島県の花見山公園へ出かけた。ここは、下記の資料によると、「花木生産農家の方が長い年月をかけて雑木林を開墾し、生活のために花を植えたのが始まりで、ウメ、数種類のサクラ、レンギョウ、ボケ、サンシュユ、モクレン、ハナモモなどの花々がいっせいに咲き競います」と書かれていた。いろいろな花が一斉に咲き出すので、どんな光景が見られるか期待していた。
花見山公園からの遠景
入口から入ると、一段上のところにヤエベニシダレがあり、訪れるひとを歓迎しているようだった。入って来た人は、このヤエベニシダレの美しさに魅了され、一時足が止まってしまう。狭い撮影スポットでは、順番待ちになっている。ヤエベニシダレの花の萼筒を見ると、膨らみが余りなく、毛が見られた。確かにヤエベニシダレであることが分かった。
ヤエベニシダレ
ヤエベニシダレの花
ヤエベニシダレの萼筒
薄らとピンクがかったハナモモが見えた。よく見るハナモモは純白、ピンク、紅の3種類である。先日、自宅近くの公園で、純白とピンクの入り混じったハナモモが植えられたのを見ている。ハナモモにはいろいろなものがありそうだ。ハナモモは八重で、ソメイヨシノより花が大きいので、見栄ある。
ハナモモ
もう花は終わりの時期になっていたが、アンギョウザクラという赤みがかったサクラがあった。アンギョウザクラという名前は初めて聞く名前である。資料1で見ると、アンギョウザクラの和名としてオオカンザクラの名前が書かれていた。この記述を見て、吃驚した。オオカンザクラは三ツ池公園で何回か見てきている。あのサクラがこのアンギョウザクラになるのかと半信半疑に思った。そこで、オオカンザクラについて見直した。資料2を見ると、やはり、「安行の土地にちなんで、安行寒桜(アンギョウカンザクラ)の別名もある」との記述があった。オオカンザクラとアンギョウザクラが同じものであることが分かった。オオカンザクラはカンヒザクラとオシマザクラの交配種という(資料3)ので、萼筒に毛がなく赤みの強いサクラである。
アンギョウザクラ
アンギョウザクラの萼筒
アンギョウザクラに似たサクラがあったが、トウカイザクラの名前が付けられていた。トウカイザクラの名前も初めて聞く名前である。下記の資料1によると、トウカイザクラはシナミザクラとコヒガンザクラの雑種という。また、コヒガンザクラはマメザクラとエドヒガンの雑種である。このことを考えると、萼筒には膨らみがあり、毛があると考えられる。シナミザクラは雄蕊が長い。以上のイメージを基に写真を見直すと、萼筒の膨らみは不明だが毛が沢山あることが分かる。雄しべの長さについては分かり難いが、シナミザクラの写真と比べると、似ているように見える。また、案内者の話では、トウカイザクラは幹からの気根が出るという。
トウカイザクラ
トウカイザクラの萼筒
トウカイザクラの気根
撮影:4月10日
記 平成30年4月14日(土)