公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ムラサキケマンの花

417日(火)
 
 畦道へ下りると、コムラサキがある。コムラサキムラサキシキブより新葉の出るのが遅い、以前、余りにも新葉が出るのが遅いので、このコムラサキは枯れてしまったのかと思ったこともある。しかし大分経ってから、新葉が出てきて安心した。今日見ると、新葉が出始めていた。基の方を見ると、小さな新葉が冬芽の形態を示している。表面に見えるのは葉の裏側で、沢山の毛で覆われているのが分かる。
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 コムラサキの新葉

 園道へ出て瓜久保へ向かい始めると、キブシが現れた。キブシの花序が下がっている光景は春の光景である。再び、雄花か、雌花か覗いてみた。今回も雄花である。雌花に出会わないのはどうもおかしい気がしてきた。下記の資料を見ると、両性花がある。若しかしたら、今まで見て来た中に両性花があったかも知れない。秋になると、よく果実を見ているのだから、今まで見たのが雄花だけというのは不自然である。
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 キブシの雄花

 この白色の花はモミジイチゴになる。この花を見ると、何時もカジイチゴを思い出す。モミジイチゴの枝には棘があるが、カジイチゴの枝には棘はない。同じ5枚の白色の花弁だが、モミジイチゴの花弁は基の幅が広く、先の方が狭いので、花弁の間に隙間が見られる。カジイチゴは花弁の幅が全体に広く、重なっている。中央の雄しべ雌しべを見ると、モミジイチゴは束になり伸びているが、カジイチゴは基から広がっている。
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 今日はムラサキケマンをよく見かける。ここの一帯はムラサキケマンが群をなしている。下記の資料1によると、「花弁は4個で、外側の2個と内側の2個は形が異なる。」というので、写真を拡大して見た。円筒型に見える花だが、外側の2枚のうち、上の花弁が後ろに伸び、袋状になるということだが、はっきりとは分かり難い。資料2では、この部分が距なっているといっている。この点は確認できた。内側の2枚の先端が合着している点は写真からは分かり難い。

 資料1https://matsue-hana.com/hana/murasakikeman.html

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 瓜久保の手前に狐久保があり、そこにオニグルミがある。時刻が遅くなったが、折角来たので足を延ばした。この広場は、園道から少し奥まったところなので、訪れる人が少なく、静かである。早速梢を見ると、雄花花序が緑色になっているのが分かった。小さな小花が隙間なく、ぎっしりと固まっている。雌花を探したが、見つからなかった。
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 オニグルミの雄花花序

撮影:44
 
  記 平成30416日(月)